ジャンル 人間の探求

中野校

世界を体験するとはどういうことか 神話と認知スキーマが生成する時空、生命、家族、ジェンダー

  • 冬講座

竹倉 史人(人類学者、武蔵野大学客員教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全1回 ・01月24日 ~ 01月24日
(日程詳細)
01/24
コード 340520
定員 54名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

目標

・「世界を体験する」ということの意味とメカニズムを理解する。
・時空や生命などの概念が神話的に創造されていることを実感する。
・実践的に学ぶことで毎日の生活の質を向上させることを目指す。

講義概要

私たちが体験しているこの世界は本当に実在するのだろうか──結論から言えば、私たちによって体験される世界は「実在」のものではない。我々は感官から得た知覚情報そのもので世界を認識しているのではなく、それを脳内で編集したものを〈世界〉として体験しているからである。認知科学などではこの心的な編集システムは「認知スキーマ」と呼ばれ、人間が外界を認知するために必要な「心の枠組み」として理解されてきた。そして、人類の認知スキーマの基盤には常に「神話」があり、これが我々の体験する時空間/生命/家族/ジェンダーといった「現実」を生成している。本講義では、この実態を人類学的な事例をサンプルに明らかにしていく。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/24    

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座については、休講が発生した場合の補講日を設けておりません。
◆持ち物:メモ用紙、筆記用具

講師紹介

竹倉 史人
人類学者、武蔵野大学客員教授
独立研究者として執筆、講演、大学教員、メディア出演などの活動を行っている。専門は人類の精神史(インテレクチュアル・ヒストリー)。古今東西の神話や考古遺物の分析を通じ、ホモ・サピエンスの認知の歴史的変遷を研究。著書に『世界の土偶を読む』(2025年、晶文社)、『土偶を読む』(2021年、晶文社)、『土偶を読む図鑑』(2022年、小学館)、『輪廻転生』(2015年、講談社)など。テレビ出演に「おはよう日本」(NHK)、「歴史探偵」(NHK)、「賢者が映す未来」(TBS)など。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。東京工業大学(現・東京科学大学)大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期中退。第43回サントリー学芸賞受賞。

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