ジャンル 世界を知る

中野校

ヨーロッパ国境の地理紀行

  • 冬講座

加賀美 雅弘(東京学芸大学名誉教授、東京大学講師)

曜日 火曜日
時間 15:05~16:35
日程 全6回 ・01月27日 ~ 03月03日
(日程詳細)
01/27, 02/03, 02/10, 02/17, 02/24, 03/03
コード 340308
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・多様な地域からなるヨーロッパの特徴について理解を深めます。
・地理・歴史の視点からヨーロッパの国境と政治や文化の関わりについて理解を深めます。
・国境をめぐる世界情勢についての理解を深めます。

講義概要

ヨーロッパはEUによる統合が進んだ結果、今や国境を歩いて観光できるという、世界の他の地域では考えられないことが実現されています。しかし、ヨーロッパには二度の世界大戦の舞台になった歴史があり、それが影を落としている事実もあります。そこで講義では、ヨーロッパ各地に走る国境の現場をくわしく観察しながら、ヨーロッパの現状を地理と歴史を踏まえて考察します。特に中央ヨーロッパの国境に目を向けて、変わり続けてきた「物語」を解説します。なお、ヨーロッパの延長線上にあるウクライナ情勢にも言及します。陸上の国境をもたない日本から、ヨーロッパの事情に迫ります。
※2023年夏講座とは異なる内容を扱います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/27 多彩なヨーロッパの国境の魅力 ヨーロッパでは国と国がさまざまな歴史をたどってきたため,国境の成り立ちや現状はじつに多彩です。国境にはどのような特徴があるのか、ここでは国境の景観に着目して概観します。国境が観光地になっているところもあり、実際に歩いて観察できる国境について解説します。
2 02/03 ドイツ・フランス国境を訪ねる(1) ドイツとフランスが19世紀から20世紀にかけて、3度の戦争を繰り広げた国境について解説します。なぜドイツがフランスに侵略したのか。その結果、国境はどのように変わったのか。講義では両国の歴史に翻弄された国境地域についてお話しします。
3 02/10 ドイツ・フランス国境を訪ねる(2) 冷戦が終わってEUの国境になったことによって、ドイツとフランスの間の国境が様変わりしたことについて、特に産業や観光に着目した解説をします。また、フランス側の国境地域であるアルザス地方の魅力をお話ししながら、住民の過去と現在にも迫ります。
4 02/17 東西ドイツの国境跡を訪ねる 第二次世界大戦後に東西に分断していたドイツが1990年の再統一によって変化したこと、しなかったことについて、かつての東西ドイツ国境に注目しながら解説します。また、東西ベルリンの壁をめぐって大きく変わったベルリンの街並みについても説明します。
5 02/24 ドイツ・チェコ国境を訪ねる ドイツとチェコの国境にはドイツ人とチェコ人の間で繰り広げられてきた厳しい過去があり、それが現在まで影を落としています。講義では歴史を振り返りながら、今や自由通行になったこの国境の現状と問題について解説します。
6 03/03 国境から見えるEUの課題 自由通行が実現されているEUの国境の「障壁」と「架け橋」という二面性について、歴史を踏まえながら解説します。そして、そうしたEUの国境の実情がロシアのウクライナ侵攻に対するEUの対応を難しくしていることにも言及し、現在のヨーロッパ情勢について考えます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆2023年夏講座とは異なる内容を扱います。

テキスト

テキスト
『国境で読み解くヨーロッパー境界の地理紀行―』(朝倉書店)(ISBN:978-4254163643)

講師紹介

加賀美 雅弘
東京学芸大学名誉教授、東京大学講師
専門分野は、ヨーロッパ地誌およびエスニック研究(特にロマ)。理学博士。東京学芸大学のほか、早稲田大学や東京大学などでヨーロッパの地理に関する授業を担当。『国境で読み解くヨーロッパ』(2022年、朝倉書店)をはじめ、『食で読み解くヨーロッパ』(2019年、朝倉書店)、『景観写真で読み解く地理』(2018年、古今書院)、『「ジプシー」と呼ばれた人々』(2005年、学文社)、『ハプスブルク帝国を旅する』(1997年、講談社現代新書)などヨーロッパに関する著作物が多数。20年以上にわたってNHKテレビ高校講座「地理」の講師を担当してきた。

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