ジャンル 現代社会と科学
早稲田校
ジャーナリズムの過去・現在・未来 具体テーマに沿って考える入門的な講座
金平 茂紀(ジャーナリスト)
| 曜日 | 月曜日 |
|---|---|
| 時間 | 15:05~16:35 |
| 日程 |
全8回
・01月19日 ~
03月16日 (日程詳細) 01/19, 01/26, 02/02, 02/09, 02/16, 03/02, 03/09, 03/16 |
| コード | 140707 |
| 定員 | 70名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・テレビ・ジャーナリズムの現状を冷徹に分析してみよう。それは滅びていくのか。
・テレビ以外のメディアを視野に入れて考える。とりわけSNS、AI、新聞と出版。
・すぐれた作品に接してみる。
講義概要
ジャーナリズムの現状を冷徹に見つめる作業を、受講者の皆さんとともに行いたいと考えています。今期も、具体的なテーマに沿って、メディアがそれぞれのテーマをどのように扱ってきたのかを概観し、今後のジャーナリズムのゆくえを考えてみたいと思います。欧米も、そして日本も、右派的な政治勢力が選挙を通じて台頭し、「ポスト・戦後」の動きが出現しているのが今般の特色です。とりわけ、既存メディアとオンライン・メディアの相克という構造的な変化が本講座を貫くひとつの大きなテーマになると思います。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 01/19 | オリエンテーション メディアの激変と既存メディア | SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の社会への圧倒的な浸透によって、既存のマスメディア(新聞、テレビ、出版)は大きな変容を遂げています。そのインパクトの大きさを冷徹に考えてみる作業から始めてみたいと思います。もうひとつは「戦後80年」のジャーナリズムの総括です。おそらくこの2つのテーマはとても強く関連していると思います。 |
| 2 | 01/26 | 事例研究1 「戦後80年」をめぐる報道とは何だったのか | 「戦後80年」をめぐるテレビ報道を概観します。とりわけNHKが放送したドキュメンタリー作品を中心に、どんな発見があったのか、どのような限界があったのかを検証してみたいと思います。「音楽は軍事品だった」「ヒロシマへの手紙」「シミュレーション」など具体的な作品を材料に。 |
| 3 | 02/02 | 事例研究2 沖縄をめぐるテレビ報道 | テレビの中で、沖縄の基地問題、安全保障のなかでの沖縄の位置づけなどがどう報じられてきたのかを考えてみたいと思います。まずは、沖縄戦の歴史や基地問題、沖縄復帰といった事実を整理してみます。沖縄戦80年にちなんで制作されたテレビドキュメンタリー、映画作品も概観することになると思います。映画『摩文仁』『豹変と沈黙』『ウナイ』などの作品をめぐって。その評価とその後の反響を考えます。 |
| 4 | 02/09 | 事例研究3 司法をめぐる諸問題 | 再審法改正が難渋しています。袴田事件の教訓はどこへいってしまったのでしょうか。また大川原化工機事件や角川歴彦氏の提起した「人質司法」をめぐる問題など、司法=裁判をめぐる諸問題が噴出している観があります。何が喫緊の問題なのか。メディア報道のありようもみながら考えてみたいと思います。 |
| 5 | 02/16 | 事例研究4 パ レスチナ(ガザ)をめぐる殺戮の現在地 | この講義の時点で、パレスチナ情勢がどのようになっているのか、まったくわかりません。大量虐殺や住民の飢餓状態が止んでいるのかどうかさえ見通すことができません。メディアのパレスチナ報道のありようを、できる限り広く考えてみたいと考えています。とりわけアルジャジーラというメディアのありよう。そして日本のメディアの現地取材に注目しています。 |
| 6 | 03/02 | 事例研究5 ウクライナ戦争の現在地 | この講義の時点でウクライナで続いている戦争が、どのようになっているのかはわかりません。ただ、ウクライナ戦争が長期化、泥沼化するとの予想がすでに出ています。ウクライナ戦争をテレビがその時点でどう扱っているのかを見つめてみたいと思います。さらに、こちらもまったく予想がつかない悲惨な状況が続くガザでの殺戮について、向きあい、考えてみたいと思います。 |
| 7 | 03/09 | 事例研究6 旧統一教会問題をめぐって | 旧統一教会をめぐって、テレビ報道は何をどのように伝えて来たのかを概観し、安倍元首相銃撃殺害事件の被告の公判の進捗状況や、教団への解散命令などについて考えます。ただし、今後の動きによっては、日程・内容の変更もあり得ると思います。きわめてアクチュアルなテーマでもあります。 |
| 8 | 03/16 | まとめと展望 | 今学期講座のまとめ。自由な討論が中心になるかと予想しています。とりわけ福島第一原発事故発生から15周年を目前にした時期でもあり、この問題を避けることはできないと思います。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆そのときの旬の話題を理解するために、講義予定と内容が変わることがあることをご了承ください。
◆参考図書として、講師の著書『流れにさからう―SNS社会と"公共"の溶融』(かもがわ出版、2025年11月出版予定、ISBN:978-4780314083)をお読みいただくと理解が深まります。(購入は必須ではありません)
講師紹介
- 金平 茂紀
- ジャーナリスト
- ジャーナリスト。TBS「報道特集」キャスター(2010年〜2024年)、早稲田大学政治経済学術院客員教授(2013年〜2022年)、沖縄国際大学非常勤講師(2022年〜2023年)などを歴任。日本ペンクラブ常務理事(言論表現委員長)。1953年、北海道旭川市生まれ。1977年、TBS入社。以降、同局でモスクワ支局長、ワシントン支局長、「筑紫哲也NEWS23」編集長、報道局長などを歴任。2004年度、ボーン上田記念国際記者賞受賞。2022年度、外国特派員協会「報道の自由賞」受賞。著書に『ロシアより愛をこめて』『沖縄ワジワジー通信』『筑紫哲也NEWS23とその時代』など多数。翻訳書に『じじつは じじつ、ほんとうのことだよ』。近刊に『流れにさからう』。自由で開かれた言論表現活動と、想像力を広げる魅力あるカレッジを共につくっていくことが目標です。




