ジャンル 人間の探求

中野校

メルロ=ポンティ『知覚の現象学』を読む

  • 冬講座

本郷 均(東京電機大学特定教授、放送大学客員教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~14:40
日程 全6回 ・01月17日 ~ 02月21日
(日程詳細)
01/17, 01/24, 01/31, 02/07, 02/14, 02/21
コード 340512
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・現象学の考え方に対する理解を深める。
・メルロ=ポンティの「身体」の考え方に理解を深める。
・『知覚の現象学』の内容についての理解を深める。

講義概要

本講座では、メルロ=ポンティの大著『知覚の現象学』の概略をつかめるようにお話しいたします。本書は、20世紀に現れた重要な哲学書のうちの一冊です。しかし、その現象学の方法とメルロ=ポンティ独自の思考のスタイル、これによってもたらされる新たな身体観が壁となって、すんなりと読み通すには骨が折れる著作でもあります。そこで、本講座では、メルロ=ポンティの思考のスタイルについてまず概略的にお話ししてから、『知覚の現象学』の大事な部分をやや深掘りしながら解説いたします。なお、邦訳はみすず書房および法政大学出版局より刊行されていますが、いまだ文庫化されていませんので、講師による抜粋訳を配付いたします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/17 現象学とメルロ=ポンティ 『知覚の現象学』冒頭の「序文」は、メルロ=ポンティによる現象学入門となっています。この箇所の検討を通して、現象学の考え方を学ぶと同時にメルロ=ポンティの思考方法の特徴について考えます。
2 01/24 ゲシュタルト心理学と『知覚の現象学』 「緒論」では、20世紀前半までの哲学や心理学による「感覚」に関する理解が再検討され、新たな心理学であった「ゲシュタルト心理学」の視点が導入され、現象学の「現象へ!」という格率と重なり合うことが論じられます。従来の「感覚」理解の問題点と「ゲシュタルト心理学」の意味を確認します。
3 01/31 身体 「第一部 身体」はメルロ=ポンティの身体に関する考え方が十全に示された箇所です。ここで示される身体は、私たちが普段気がつかないまま使っていたり邪魔に思っていたりするこの身体のあり方です。それはどのようなものか、検討いたします。
4 02/07 「第二部 知覚された世界」 私たちは「世界」と日常的に関わっているいますが、その関わりはどのようにして可能になっているのでしょうか? この世界と身体との根源的な関わり方について、検討いたします。
5 02/14 「第三部 対自存在と世界内存在」 第三部では、第一部と第二部を承けて、「現象学の現象学」と呼ばれる次元を問題にします。まず最初の2章「コギト」と「時間性」をとりあげて、デカルトやサルトル、フッサール、ハイデガーとの比較を通して、メルロ=ポンティ自身の立場を検討いたします。
6 02/21 「自由」の意味 「自由」は第三部の最終章であり、『知覚の現象学』の掉尾を飾る章です。従来、本書にとっては何となく付けたしのようにも捉えられてきた部分ですが、近年その意味が見直されつつあります。さらには、現代の私たちにとっても、大変示唆的な内容を有しています。本講座の最後にこの章を検討し、『知覚の現象学』の現代的な意味を探ります。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は2月28日(土)を予定しております。

講師紹介

本郷 均
東京電機大学特定教授、放送大学客員教授
早稲田大学文学研究科博士後期課程単位取得。共著『現代に生きる現象学』(放送大学)、共著『現代フランス哲学に学ぶ』(放送大学)、共著『新しく学ぶ西洋哲学史』(ミネルヴァ書房)、共編著『概説 現代の哲学・思想』(ミネルヴァ書房)、共編著『メルロ=ポンティ読本』(法政大学出版局)、監訳(共訳)『メルロ=ポンティ哲学者事典』全四冊(白水社)。
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