ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

日本城館史概説【冬】

  • 冬講座

齋藤 慎一(東京都江戸東京博物館 分館 江戸東京たてもの園 学芸員)

曜日 土曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・01月17日 ~ 02月28日
(日程詳細)
01/17, 01/31, 02/07, 02/28
コード 140206
定員 31名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・戦国時代以前の城のイメージを正しく理解する
・中世城館の見方を身につける
・城館の構造や変遷から、日本中近世史の理解を深める

講義概要

日本国内には3万ヵ所にも及ぶ古城址があると言われています。そのほとんどで建築物は残っていません。
当時の面影を残す城館といえども、当時の土木工事の痕跡をとどめるのみです。しかしそのような城館址であっても、歴史を雄弁に語っています。本講座は【城の日本史】と【城跡をめぐる】の二つのテーマが交互になるように組みました。講座を通して、中近世の城館の見方を身につけ、探索に訪れた城館址でその痕跡から歴史を理解し、かつ楽しめるようになることを目指します。とかく娯楽の対象として語られる城館ですが、過去の戦争を意識し、地域や日本列島の歴史を考えてみたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 01/17 大庭城が語る戦国時代 神奈川県藤沢市にあり、神奈川県の代表的な城館である大庭城は、平野のなかの丘陵を利用し、戦国時代中頃に使用されました。台地上を横堀が普請され、堅固な構えであったことが窺われます。近年は発掘調査が行われ、具体的な様相がさらに明らかになってきています。一部の遺構が損壊するものの、大半が大庭城址公園となり、市民の憩いの場となっています。
戦国時代の緊張感を伝える大庭城を紹介します。
2 01/31 古代からみた中世城館 古代の西日本古代山城・東北地方古代城柵から中世の城館へという連続を考えてみたいと思います。そもそも日本列島の城館は東アジアの影響を受けていました。その時に、円形に堀や塁壁をめぐらすか、方形に設計するかという考え方がありました。このふたつの考え方がどのように中世に繋がるのかを解説します。
3 02/07 唐沢山城 栃木県佐野市にある山城で、中世史料には佐野城として登場します。佐野氏歴代の本城で、城は上杉謙信や北条氏政の猛攻をうけつつも、佐野氏は近世初頭にまで存続します。また関東地方ではめずらしい豊臣期に普請された高石垣が残された山城としても有名です。近年、国指定史跡にもなり、多くの来訪者を迎えている山城を紹介したいと思います。
4 02/28 北日本の中世城館 日本の中世城館の考古学研究は一乗谷朝倉氏遺跡によってはじまりました。それに次ぐ研究は北日本で行われました。青森県の浪岡城と根城です。これらの調査から、列島の北では畿内近国などとは異なった城館が築かれていたことが解りました。言い換えれば、日本の城館は単純な単線的な発展をしたのではなく、地域によってさまざまなタイプがあることが指摘されたのです。
では北の世界ではどのような城館が築かれたのでしょうか。この点を探ってみたいと思います。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆冬講座は現地見学はありません。

講師紹介

齋藤 慎一
東京都江戸東京博物館 分館 江戸東京たてもの園 学芸員
明治大学大学院文学研究科博士後期課程(中退)、史学博士。吉川弘文館『中世東国の領域と城館』・歴史文化ライブラリー『中世武士の城』・『日本城郭史』、東京大学出版会『中世東国の道と城館』、講談社現代新書『中世を道から考える』、高志書院『歴史家の城歩き』、中公新書『江戸−平安時代から家康の建設へ』など、中世東国社会をさまざま事象から考える。

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