ジャンル 文学の心
早稲田校
絵から読む『源氏物語』―国宝「源氏物語絵巻」を中心に 『源氏物語』第三部を読む
永井 久美子(東京大学大学院准教授)
| 曜日 | 土曜日 |
|---|---|
| 時間 | 10:40~12:10 |
| 日程 |
全6回
・01月10日 ~
02月14日 (日程詳細) 01/10, 01/17, 01/24, 01/31, 02/07, 02/14 |
| コード | 140101 |
| 定員 | 30名 |
| 単位数 | 1 |
| 会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
| ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・『源氏物語』の原文の魅力に接する。
・日本古典文学に親しむ。
・やまと絵の魅力を知る。
講義概要
平安末期の作とされる国宝「源氏物語絵巻」は、『源氏物語』を絵画化した作例のうち、現存最古のものです。場面選択や構図が興味深いこの絵巻を手がかりに、『源氏物語』の魅力を味わってみましょう。今学期は、第三部と呼ばれる、光源氏亡き後の物語を中心に取り上げます。テキストはプリントで配布し、第二部までの内容も適宜ご紹介します。2024年度の授業でも同作品を取り上げましたが、今回は、絵に描かれた前後の別の場面を読むことを通して、物語の流れをご説明します。絵が残る場面は限られていますが、むしろ抜粋で取り上げることを通して、『源氏物語』の見どころをお伝えできればと思います。やまと絵の魅力も、ぜひ堪能してください。
各回の講義予定
| 回 | 日程 | 講座内容 | |
|---|---|---|---|
| 1 | 01/10 | 第44帖 竹河 | 竹河巻を中心に、光源氏の子供たち、孫たちの物語のはじまりを読んでみましょう。 源氏の孫である匂宮と、源氏の息子とされる薫を中心に、物語は展開してゆきます。 |
| 2 | 01/17 | 第45帖 橋姫 | 「宇治十帖」と呼ばれる宇治を舞台とした物語の幕開けを読んでゆきましょう。 源氏の息子とされる薫が宇治で出会った大君、中君の姉妹との物語が始まります。 |
| 3 | 01/24 | 第48帖 早蕨 | 宇治の大君は、若くして亡くなってしまいます。 遺された中君のその後の物語を追ってゆきます。 |
| 4 | 01/31 | 第49帖 宿木(1) | 宇治の中君は匂宮と結ばれましたが、物語はそこで終わりません。 宿木巻は長編で絵も複数あるため、2回に分けて講義します。 |
| 5 | 02/07 | 第49帖 宿木(2) | 宿木巻の後半を解説します。 |
| 6 | 02/14 | 第50帖 東屋 | 宇治の大君・中君の異母妹、浮舟が登場します。 薫、匂宮との関係がどのようなものとなるのか、見てゆきましょう。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、2月21日(土)を予定しております。
講師紹介
- 永井 久美子
- 東京大学大学院准教授
- 専門は比較文学、日本古典文学。博士(学術、東京大学)。主な業績に、「『源氏物語』幻巻の四季と浦島伝説」(『アジア遊学246』2020年)、『「世界三大美人」言説の生成』(東京大学ヒューマニティーズセンター、2020年)、「紫式部の近代表象」(『鹿島美術財団年報』2016年)など。




