ジャンル 現代社会と科学

中野校

東京の「でこぼこ」風景を読む

  • 秋講座

鈴木 毅彦(東京都立大学教授)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全4回 ・10月23日 ~ 11月27日
(日程詳細)
10/23, 11/06, 11/20, 11/27
コード 330719
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・東京の平野と山、島の成り立ちを理解する。
・東京各地の地形や地質の調べ方を身につける。
・都内の街歩き・山歩き・島歩きのポイントを理解する。

講義概要

東京の平野部は、国内最大の平野「関東平野」に属します。一方、東京西部には奥多摩と呼ばれる山地が広がり、標高2,000メートルにおよぶ起伏があります。また、南には伊豆諸島・小笠原諸島の島々が連なります。本講座ではこのような「でこぼこ」に富む東京の風景を、豊富な写真と図をもちいながら、最新の地形学や地質学の知見にもとづいて解説します。具体的に取りあげる対象は、低地(下町)と台地(山の手)、多摩丘陵と狭山丘陵、そして奥多摩の山々です。また、孀婦岩から伊豆大島にかけての伊豆諸島の火山島、23区から約1,000キロメートル離れた小笠原諸島の島々、これらについても触れます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/23 東京の「でこぼこ」風景を読む:東京の平野、低地と台地の成り立ち JR京浜東北線の赤羽駅から大森駅にかけては線路の西側に延々と崖が続きます。低地(下町)と台地(山の手)を隔てる段丘崖と呼ばれる地形で、大森貝塚をはじめ縄文時代の貝塚が崖に沿って分布します。東京の低地は利根川、荒川、多摩川の三角州として形成されました。東京の台地、すなわち武蔵野台地はかつての多摩川の扇状地と約13万年前の古東京湾のなごりです。東京の低地・台地の成立過程を紹介します。
2 11/06 東京の「でこぼこ」風景を読む:東京の丘陵をさぐる 関東平野の一部でありながら東京の山に接する地域には数多くの丘陵が存在します。広さの点から、その代表は多摩丘陵と狭山丘陵です。いずれも武蔵野台地の広い範囲と同様に扇状地を起源とする地形です。しかし多摩丘陵の一部は相模川の扇状地を起源としており、多摩川の扇状地起源の狭山丘陵と生い立ちが異なります。様々な成因を持つ東京の丘陵の歴史に触れます。
3 11/20 東京の「でこぼこ」風景を読む:東京の山、奥多摩の成り立ち 晴れた冬の日、都心の高層ビルから西側を眺めると市街地の奥に山々が見えます。富士山の右側に見えるのは高尾山や御岳山で知られる奥多摩の山々です。これらは秩父帯や四万十帯と呼ばれる地質からなり、千万〜億年単位の過去に太平洋沖で堆積した泥や砂などを起源とします。一方、山となったのは数百万年前と考えられています。東京の山の成立過程を紹介します。
4 11/27 東京の「でこぼこ」風景を読む:東京の島々、伊豆諸島と小笠原諸島 東京都心南方には伊豆諸島と小笠原諸島という独特な風景をもつ地域があります。このうち伊豆諸島は火山島からなり、それぞれ独自の歴史があり、島の形から噴火の歴史に至るまで個性を持っています。小笠原諸島を含めて東京の島の風景とその成立過程を紹介します。

講師紹介

鈴木 毅彦
東京都立大学教授
静岡県生まれ。理学博士。専門分野は、地形学・第四紀学・火山学。東京都立大学島嶼火山・都市災害研究センター長兼任、現在、日本第四紀学会会長。書籍等著作物として『調べてわかる!日本の山 1〜3巻 』(汐文社)、『日本列島の「でこぼこ」風景を読む』(ベレ出版)、『写真と図でみる地形学 増補新装版』(東京大学出版会)がある。

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