ジャンル 人間の探求

中野校

仏陀への道 道元晩年の十二巻本『正法眼蔵』を中心に

  • 秋講座

吉村 均(中村元東方研究所専任研究員)

曜日 月曜日
時間 13:10~14:40
日程 全4回 ・11月10日 ~ 12月15日
(日程詳細)
11/10, 12/01, 12/08, 12/15
コード 330521
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・仏教についての理解を深める。
・伝統的理解に基づき、釈尊の教えと日本人のつながりを自覚する。

講義概要

道元が晩年新たに書いた十二巻本『正法眼蔵』は、それまでの七十五巻本とは異なり、題材も阿含(あごん)経典やインドに仏教が存在した時代のエピソードが取り上げられ、読んでわかる内容になっています。これから仏陀の境地に至る道を歩みはじめようという人に対して、どのようにすれば道を誤ることなく仏陀の境地に至ることができるか、生涯にわたる自身の修行経験や、『法華経』『涅槃経』『大智度論』など、信頼に足ると考えた経典や論書の記述に基づいて、仏陀の境地に至る実践を説いています。言ってみれば、登山の達人による、初心者向けの親切で信頼のおける山の登り方ガイドのような著作です。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 11/10 仏陀の境地とは:何のために、どうやって? 道元と『正法眼蔵』について 「成仏」という言葉はよく使われますが、何のために仏陀の境地を目指すのか、どうやって仏陀の境地に至るかということは、意外に知られていません。まず伝統的な仏教理解に基づいてそれらを概観し、道元とその著作について紹介します。
2 12/01 十二巻本『正法眼蔵』を読む(その1) 十二巻本『正法眼蔵』は、第一 出家功徳・第二 受戒・第三 袈裟功徳・第四 発菩提心・第五 供養諸仏・第六 帰依仏法僧・第七 深信因果・第八 三時業・第九 四馬・第十 四禅比丘・第十一 一百八法明門・第十二 八大人覚からなります。簡単に内容を紹介し、なぜそれらが仏陀の境地に至るのに必要なのか、自分の死の遠くないことを予感しつつ、これらの巻々を書いた道元の、これから仏陀への道を歩もうとする者への熱い思いを紹介します。
3 12/08 十二巻本『正法眼蔵』を読む(その2) 十二巻本『正法眼蔵』は、第一 出家功徳・第二 受戒・第三 袈裟功徳・第四 発菩提心・第五 供養諸仏・第六 帰依仏法僧・第七 深信因果・第八 三時業・第九 四馬・第十 四禅比丘・第十一 一百八法明門・第十二 八大人覚からなります。簡単に内容を紹介し、なぜそれらが仏陀の境地に至るのに必要なのか、自分の死の遠くないことを予感しつつ、これらの巻々を書いた道元の、これから仏陀への道を歩もうとする者への熱い思いを紹介します。
4 12/15 十二巻本『正法眼蔵』を読む(その3) 十二巻本『正法眼蔵』は、第一 出家功徳・第二 受戒・第三 袈裟功徳・第四 発菩提心・第五 供養諸仏・第六 帰依仏法僧・第七 深信因果・第八 三時業・第九 四馬・第十 四禅比丘・第十一 一百八法明門・第十二 八大人覚からなります。簡単に内容を紹介し、なぜそれらが仏陀の境地に至るのに必要なのか、自分の死の遠くないことを予感しつつ、これらの巻々を書いた道元の、これから仏陀への道を歩もうとする者への熱い思いを紹介します。

講師紹介

吉村 均
中村元東方研究所専任研究員
1961年東京生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程修了。チベットの諸師より顕密の教えを学ぶ。日本学術振興会特別研究員(DC)を経て、現在(公財)中村元東方研究所専任研究員、明治学院大学ほか非常勤講師。著書に『日本の仏教を読み直す 空海・道元・親鸞(近刊)』(北樹出版)、『日本人なら知っておきたい日本の伝統文化』(ちくま新書)、『空海に学ぶ仏教入門』(ちくま新書)、『チベット仏教入門』(ちくま新書)、『神と仏の倫理思想【改訂版】』(北樹出版)など。『日本思想史事典』(丸善出版)編集委員。

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