ジャンル ビジネス・資格
早稲田校
表現力と発想力を磨く文章術
前田 安正(文章コンサルタント、元朝日新聞校閲センター長)
曜日 | 水曜日 |
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時間 | 19:00~20:30 |
日程 |
全8回
・10月08日 ~
11月26日 (日程詳細) 10/08, 10/15, 10/22, 10/29, 11/05, 11/12, 11/19, 11/26 |
コード | 130805 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 31,680 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 36,432 |
目標
・表現力と発想力の磨き方がわかるようになる。
・文と文章の構造を理解し、論理的な文章が書けるようになる。
・表現力豊かな自分の文章が書けるようになる。
講義概要
生成AIが瞬時に文章をつくる時代に、なぜ自ら文章を書かなければならないのか。そんなことが話題になる一方で、AIの書いた文章はどこか奥行きがなく物足りない、といった声があります。
AIが書けないのは、感性や感情、思考による表現です。リンゴを見て「おいしそう」とは書けても、なぜおいしそうだと思ったのかという個人の感性や感情を代替するものではありません。
今の時代に必要な文章力は、いかにあなた自身の感性や感情、思考を表現できるかです。そこで、本講座では、感性を言葉にするワークを交え、表現力、発想力を養うことを目指します。表現力は、ビジネスにおけるコミュニケーション能力や発想力にも役立つものと考えます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 10/08 | 「文章はAIに任せておけばいい」は本当だろうか | AIは瞬時に文章を書いてくれる。だから、文章はAIに任せておけばいい。そんな空気が醸成されています。AIが書くものは本当に文章なのだろうか。そもそも、文章と文書の違いは何なのだろうか。こうしたところから、私たちがAI時代に書くべき文章について、まず確認していきたいと思います。 |
2 | 10/15 | 文と文章の構造を理解しよう | 文章の書き方の基本に5W1Hがあると言われています。ところが、この使い方を知らないまま言葉だけが独り歩きしているのが現状です。「文章を書くのになぜ5W1Hが必要なのか」「5W1Hで文章が書けるわけがない」。こうした疑問が起こるのも当然です。その疑問を払拭しましょう。 |
3 | 10/22 | 文章の書き出しから全体の構成を考える | 文章の構成を考えるときに使われるのが「起承転結」です。ところが、この役割を誤解して奇妙な呪縛に陥っていはいないでしょうか。書き出しは、全体の構成に大きく影響します。書き出しから2文目、3文目をどう繋いで中盤に持っていき、最後をどう締めくくればいいのか。こうした視点で文章表現を考えていきます。 |
4 | 10/29 | 「青」が持つイメージはどう生まれてくるのか | 青は色の一種として認識しています。しかし我々が日常使う「青」は、色だけに留まりませんし、色の世界にも奥行きがあります。青という漢字が持つイメージや、青から連想するものから、どういう発想が生まれ、表現を生み出すことができるのか。イメージを膨らませていけば、青の世界は大きく広がります。感性と発想力について考えていきます。 |
5 | 11/05 | 雨の表情をどう表現できるだろうか | 「雨が降っている」「雨が激しく降っている」。こうした表現は、誰にでも書けます。ところが、雨の表情もまた一様ではありません。様々な雨の状況にキャッチコピーをつけ、ボディーコピーをつくっていきます。瞬時にイメージを言葉にしていく練習を通して、表現の意外性とストーリーを磨いていきます。 |
6 | 11/12 | プレスリリースを題材に構成力と表現力を磨く | プレスリリースは、何を伝えるかが一番重要です。リード文、見出し、本文が立体的に組み立てられないとメディア側に内容が伝わりません。ここには、通常の文章を書く際にも通じるある手法があります。短い文章でいかに伝えるべき内容をまとめることができるか。プレスリリースを題材に立体的な文章の構成力と表現力を考えていきます。 |
7 | 11/19 | 体験したことを再現する方法 | 楽しかった思い出や苦しかった出来事などを書こうとすると、どうしてもありきたりな形容詞や副詞を使いがちです。「楽しかった」「嬉しかった」「悔しかった」など、納まりのいい表現であなたの思いを埋もれさせてはもったいない。どうすれば、自分らしい表現を生み出すことができるのか。その方法について考えていきます。 |
8 | 11/26 | 発想の逆転から新しい視点を見いだす | 発想を逆転させることは、言葉の可能性を引き出すための方法として有効です。我々が見ている風景は、固定観念に縛られた一方的な世界かもしれません。言葉もまたある概念に縛られた範囲のなかで了解されたものかもしれません。これまでの無意識の束縛から離れて、自由に言葉を使える方法を探していきます。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆毎回、簡単なワークをします。筆記用具をお持ちください。
講師紹介
- 前田 安正
- 文章コンサルタント、元朝日新聞校閲センター長
- 早稲田大学卒業、事業構想大学院大学修了。
大学卒業後、朝日新聞社入社。校閲センター長・用語幹事などを歴任。本紙にことばや漢字に関するコラム・エッセイを約十年執筆。
日本語・文章作法などの著書は、10万部超の『マジ文章書けないんだけど』(大和書房)をはじめ17冊、累計30万部超。
現在、未來交創株式会社代表取締役。「言葉で未来の扉をひらく」をコンセプトに、企業・自治体で広報文などの研修・コンサルティングを展開。新聞・テレビ・ラジオ・雑誌などのメディアにも数多く登場している。またライティングセミナー「マジ文アカデミー」、幼稚園・小学校受験願書コンサル「お受験は願書が8割」を主宰している。