ジャンル 文学の心

早稲田校

音楽から出会う中原中也 蓄音機・SPレコードで聴く

  • 秋講座

庄司 達也(横浜市立大学教授)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・10月04日 ~ 10月25日
(日程詳細)
10/04, 10/25
コード 130157
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・日本の近代文学の作家たちと音楽などの芸術との関わりを知ることで、作家や文学作品自体への理解を深める。
・文学と関連する隣接諸領域への関心と理解を深めることで、より精緻な読解の獲得を目指す。

講義概要

近代の多くの作家や詩人たちが作品創造のためばかりでなく、芸術を愛でるという意味合いにおいて、そして西洋を追体験するという目的をもって西洋音楽に接近、その世界と交わりました。
中原中也もその1人です。本講義では現存する中也の旧蔵レコードや残された作品、書簡などから彼と彼の文学、そして彼の聴いた音楽に迫ります。また、それらの資料にその名が登場するバッハやベートーヴェン、モーツァルト、サラサーテなどの楽曲を、中也が所蔵していたものと全く同じ盤のSPレコードを使用し、当時に製造された蓄音機で演奏、中也の音楽世界を追体験します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 10/04 中也の文学世界から「音楽」を読む 中也の詩は、曲を付されて歌われ、音楽会やラジオ放送でも流されました。また、多くの作曲家の名や曲目を作品の言葉として綴り、自らの文学世界を豊かに表現した詩人です。
第1回は、中也における「音楽」を詩作品や書簡などから読み解きます。
2 10/25 中也の愛でた音楽たちを蓄音機・SPレコードで聴く 中也の所蔵していたSPレコードの一部は、彼の故郷(山口市湯田温泉)にある中原中也記念館に保存されています。全集にもそのリストが掲載され、製造したレコード会社やレコード番号などを知ることもできます。
第2回は、講師が所蔵する中也旧蔵品と同じ盤のSPレコードを演奏し、彼の西洋音楽体験の追体験を試みます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合、補講は11月8日(土)を予定しています。

講師紹介

庄司 達也
横浜市立大学教授
1961年東京生まれ。芥川龍之介の〈人〉と〈文学〉を主たる研究テーマとするが、出版メディアと作家、読者の関係などにも関心を強くしている。近年は、近代の作家たちが聴いた音楽を蓄音機とSPレコードで再現するレコード・コンサートなども企画している。編著書に『100年読み継がれる名作 芥川龍之介短編集』(監修、世界文化社)、『倉敷市蔵 薄田泣菫宛書簡集』全3巻(共編著、八木書店)、『芥川龍之介ハンドブック』(共編著、鼎書房)、『日本文学コレクション 芥川龍之介』(共編著、翰林書房)、ほか。
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