ジャンル 文学の心

早稲田校

『平家物語』を読む

  • 秋講座

大津 雄一(早稲田大学名誉教授)

曜日 水曜日
時間 13:10~14:40
日程 全10回 ・09月24日 ~ 11月26日
(日程詳細)
09/24, 10/01, 10/08, 10/15, 10/22, 10/29, 11/05, 11/12, 11/19, 11/26
コード 130114
定員 41名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・歴史の大きな転換点となった源平の争乱を『平家物語』はどのように描き、何を語ろうとしたかを理解する。
・軍記物語の表現の特質を理解する。
・中世の社会・宗教・思想を理解する。

講義概要

『平家物語』の主要章段を何期かにわけて講読します。
今期は、巻六「嗄声(しわがれごえ)」から読み始めます。平清盛が病死すると木曾義仲の動きが活発となります。義仲は、平家方の城氏を横田河原の合戦で破り、北陸へと進出します。倶梨迦羅峠の合戦、篠原の合戦で平家の追討軍を破った義仲は、都へ迫ります。平家はこらえきれず、安徳天皇を奉じて都落ちをします。平家に代わって都に入った義仲ですが、後白河法皇と対立し、窮地に追いつめられていきます。
旭将軍と呼ばれた木曾義仲の活躍、都落ちをする平家の人々の哀話、そして都での義仲の挫折を語る巻八までの物語を読み解きます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 09/24 巻六「嗄声」・「横田河原合戦」、巻七「清水冠者」 標記の章段を読み、解説しますが、あくまで目安としてお考えください(以下同)。章段の一部のみを読む場合もあります。
2 10/01 巻七「北国下向」・「火打合戦」・「願書」  
3 10/08 巻七「倶梨迦羅落」・「篠原合戦」・「実盛」  
4 10/15 巻七「主上都落」・「維盛都落」  
5 10/22 巻七「聖主臨幸」・「忠度都落」・「経正都落」  
6 10/29 巻七「一門都落」・「福原落」  
7 11/05 巻八「山門御幸」・「名虎」  
8 11/12 巻八「緒環」・「太宰府落」  
9 11/19 巻八「征夷将軍院宣」・「猫間」・「水島合戦」  
10 11/26 巻八「瀬尾最期」・「室山」  

テキスト

テキスト
大津雄一・平藤幸『平家物語 覚一本 全 改訂版』(武蔵野書院)(ISBN:978-4838606504)

講師紹介

大津 雄一
早稲田大学名誉教授
早稲田大学大学院修了。早稲田大学名誉教授。博士(文学)。専門分野は日本中世文学、軍記物語。主な著書に『軍記と王権のイデオロギー』(翰林書房)、『新編日本古典文学全集 曽我物語』(共著 小学館)、『平家物語大事典』(共編著、東京書籍)、『平家物語の再誕』(NHK出版)、『挑発する軍記』(勉誠出版)などがある。
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