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ハプスブルク帝国の誕生と発展

  • 夏講座

岩崎 周一(京都産業大学教授)

曜日 月曜日
時間 15:30~17:00
日程 全4回 ・08月04日 ~ 09月01日
(日程詳細)
08/04, 08/18, 08/25, 09/01
コード 720363
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・いわゆる「ハプスブルク帝国」がどのように誕生して発展していったのかを学ぶ
・ハプスブルク帝国の動向を、ヨーロッパさらには世界全体を対象とするグローバルな視野で考えていく

講義概要

「ハプスブルク帝国」は名前こそ有名ですが、その実態はあまり知られていません。とくにその草創期については、これまで日本におけるハプスブルク史研究者の関心が近現代に集中していたことなどから、「政略結婚によって勢力を広げた」といった説明がいまだに広く見受けられるのが実状です。そこでこの講座では、ハプスブルク帝国が誕生して発展した13世紀から16世紀中葉までの時期に焦点をあて、神聖ローマ帝国や他のヨーロッパ諸地域、さらには世界全体の動きとも関連付けて、政治・社会・文化の各方面に目配りしながら講義します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 08/04 「ドイツ王」ルードルフ1世 ハプスブルク家が現在のドイツ・フランス・スイスの国境地帯を拠点として歴史上に姿を現し、やがて「ドイツ王」を輩出すると共にオーストリアを獲得して、神聖ローマ帝国内の有力勢力に成長していった経緯を、中世後期のヨーロッパの動向と関連付けながら講義します。
2 08/18 神聖ローマ帝国とハプスブルク帝国 ハプスブルク家がドイツの中小勢力からヨーロッパレベルの存在へと発展していく過程で、中世の末期から神聖ローマ皇帝の地位を継続的に得ていったことは大きな意味を持ちました。そこでこの回では、「ハプスブルク帝国」と同じく実態のつかみにくい存在である「神聖ローマ帝国」について講義します。
3 08/25 皇帝マクシミリアン1世 ハプスブルク帝国の近世は、皇帝マクシミリアン1世の登場と共に始まります。この人物の治世において、ハプスブルク家はオーストリアを拠点とするドイツ内の有力勢力から、ヨーロッパ各地に幅広く領土を保有する大勢力へと発展します。そこでこの回では、「ハプスブルク帝国」の誕生に決定的な役割を果たしたこの君主について講義します。
4 09/01 「日の沈むことなき世界帝国」 マクシミリアン1世の後継者であるカール5世のもとで、ハプスブルク帝国はヨーロッパの外にも領土を広げ、世界帝国に発展しました。しかし、その形成と維持は決して容易なことではありませんでした。またその過程には、多くの暗い出来事もありました。この回ではそうした影の部分にも光を当てつつ、この帝国の実態について講義します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は9月8日(月)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

岩崎 周一
京都産業大学教授
京都産業大学外国語学部教授。博士(社会学、一橋大学)。専門は近世ハプスブルク史。著作物に『ハプスブルク帝国』(講談社)、Stände und Staatsbildung in der frühneuzeitlichen Habsburgermonarchie in Österreich unter der Enns 1683-1748 (NÖ Intitut für Landeskunde)、『マリア・テレジアとハプスブルク帝国』(創元社)などがある。
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