ジャンル 世界を知る

中野校

戦争と経済―20世紀前半のヨーロッパ

  • 夏講座

馬場 哲(武蔵野大学教授、早稲田大学講師)

曜日 火曜日
時間 15:05~16:35
日程 全6回 ・07月15日 ~ 09月02日
(日程詳細)
07/15, 07/22, 07/29, 08/05, 08/26, 09/02
コード 320307
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・20世紀前半のヨーロッパ史を戦争と経済という視点から整理し理解する。
・とくにドイツとイギリスの比較や関係に光を当てる。
・戦争と経済・社会との相互作用について考える。

講義概要

20世紀前半のヨーロッパは二度の世界大戦を経験し、それは政治、外交、経済、社会、文化、科学技術などの諸領域を大きく変容させました。本講義では、世界経済全体やアメリカなど他地域の動向も視野に入れながら、ヨーロッパ諸国、主にドイツとイギリスについて、どのような経済的・社会的要因が両大戦の勃発に作用し、また両大戦が各国の経済と社会をどのように変容させたのかを辿ります。そのことを通じて、戦争と経済という今日またアクチュアルになってきた問題について考えるヒントを得たいと思います。なお、本講義では、担当者の専門から経済史的な考察に重点がおかれ、政治史的・軍事史的な問題への言及は最小限にとどめます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/15 前提―第一次世界大戦前のヨーロッパ経済 大不況、第二次産業革命、第一のグローバリゼーション(交通革命、自由貿易と保護貿易、国際金本位制、多角的貿易決済機構)、国際的対立の契機(帝国主義、英独建艦競争)
2 07/22 第一次世界大戦期のヨーロッパ経済 大戦の勃発、戦時経済への移行(金本位制停止、戦費調達、労働力確保、食糧確保)、大戦の長期化(総力戦体制、徴兵制)、終戦
3 07/29 1920年代のヨーロッパ経済 戦後復興、戦債=賠償問題、インフレーション、金本位制の再建、経済ナショナリズムと保護主義、世界大恐慌の発生
4 08/05 1930年代のヨーロッパ経済 再建金本位制の崩壊、国家介入の強化(ナチス経済など)、ブロック経済の形成、再軍備の開始、国際的緊張の激化
5 08/26 第二次世界大戦期のヨーロッパ経済(1) 戦況(開戦、電撃戦、ヨーロッパ占領、バトル・オブ・ブリテン)、戦時経済への移行(資金調達、労働力確保、資源確保、食糧確保)
6 09/02 第二次世界大戦期のヨーロッパ経済(2) 戦時経済の強化、戦況(総力戦、アメリカの参戦、ヨーロッパ解放、ドイツの敗北)、戦後体制の準備(福祉国家の構想、ケインズ主義の受容)

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆配付資料にも入れますが、世界地図ないし歴史地図があるとわかりやすいと思います。
◆経済用語が出てきます。必要があれば説明します。

講師紹介

馬場 哲
武蔵野大学教授、早稲田大学講師
東京生まれ。経済学博士(東京大学)。専門は西洋経済史。現在は、ドイツとイギリスを中心とする近現代都市史および都市・地域計画史を研究。東京大学、早稲田大学、武蔵野大学などで経済史・経済思想史の講義を担当してきた。主著に『ドイツ都市計画の社会経済史』(東大出版会)がある。
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