ジャンル 芸術の世界

早稲田校

ギャラリストが解説する世界の美術館と名画

  • 夏講座

永井 龍之介(永井画廊代表取締役、洋画商)

曜日 月曜日
時間 19:00~20:30
日程 全6回 ・07月07日 ~ 09月01日
(日程詳細)
07/07, 07/14, 07/28, 08/04, 08/18, 09/01
コード 120431
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・世界の美術館の成り立ちを学ぶ。
・名画誕生のいきさつを学ぶ。
・故きを訪ね新しきを知る機会とする。

講義概要

コロナ以後、SNSがより普及し、昨年の米大統領選、兵庫県知事選の結果など時代、社会が大きな転換期を迎えていることを実感しています。既成概念では考えられない現象でしたが、私はアートの本来のお株を奪われたと感じました。
本物のアートは時代に先駆けるものです。
ルネサンス、印象派は中世から近世へ、近代から現代へそれぞれ時代の扉を開き、多くの人々の道標となってきました。
本講座では世界の美術館、名画を様々なエピソードを通して紹介して参りますが、知識として学ぶだけではなく現在の状況と重ねることで、アートの楽しみがより深まると思います。
画商としてアートの力を信頼しています。
温故知新の機会として頂ければ幸いです。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/07 印象派の殿堂 −オルセー・オランジェリー− 日本にも多くのファンを持つ印象派。19世紀後半フランスに登場した印象派の画家たちは、それまでの神話画や歴史画とは全く違った新しい絵画を描き、美術界に革命を起こしました。印象派とは何か、印象派誕生のいきさつ、彼らがいかに革新的だったか等パリのオルセー美術館、オランジェリー美術館に所蔵されている代表作を中心にお話をします。
2 07/14 ナポレオンとルーブル美術館 古代から19世紀に至る美術品の世界最大のコレクション数、毎年最多入場者数を誇るルーブル美術館の礎を作ったのがナポレオン(1769-1821)です。
ナポレオンとルーブルとの関わり、「ミロのヴィーナス」「サモトラケのニケ」「モナリザ」等の歴史的名品、名画コレクションのいきさつを中心に、ルーブル美術館の魅力を紹介します。
3 07/28 ハプスブルグ家の栄華−プラドとウィーン− 13〜18世紀ヨーロッパを支配したハプスブルク家の遺産がマドリード プラド美術館とウィーン美術史美術館に遺され当時の栄華を偲ぶことができます。
スペインの巨匠ベラスケス(1599-1660)の代表作「ラスメニーナス」「マルゲリータ王女」連作等を中心に2つの美術館の関係性とそれぞれのコレクションから名画を紹介します。
4 08/04 ルネサンスの華−ローマとフィレンツェ− イタリアルネサンス(14〜16世紀)では、古代ギリシャ、ローマの人文主義を再評価し、それまで図像的であった宗教画、神話画に人間性豊かな息吹を与え、革新的な芸術が開花しました。
ローマバチカン美術館、フィレンツェ ウフィツィ美術館各所蔵作品を中心に暗いイメージの中世から華やかな近世へ展開した時代を振り返ります。
5 08/18 オランダ美術館紀行−フェルメール、ゴッホ− 本講座では実際に訪れた各美術館を紹介していますが、中でも強く印象に残るオランダ各都市の素敵な美術館を名画と共に紹介します。
アムステルダム ゴッホ美術館、フェルメールで知られるデンハーグマウリッツハイス、国立公園内オッテルローにある自然と芸術が調和したクレーラーミュラー美術館等 機会がありましたら是非訪れてください。
6 09/01 美術館コレクションを支えた世紀の大画商たち 歴史上、美術品の価値づけ、普及に大きな役割を果たしてきたのが画商です。画廊の歴史、画商の仕事など私の実体験を踏まえたお話に加え、印象派の画家たちを物心ともに支えたデュラン=デュエル、近代絵画の父セザンヌを世に出したヴォラール、ピカソの真価を見抜き生涯支えたカーンワイラーら憧れの先人たちと各画家とのエピソードを紹介します。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆ノート、筆記用具
◆以下の参考図書をお読みいただけますと、より理解が深まります。
・「知識ゼロからの名画入門」(幻冬舎 ISBN:978-4114371515)
・「世界最高の美術館と名画100」(世界文化社 ISBN:978-4418232192)
・「世界でいちばん素敵な西洋美術の教室 印象派編」(三才ブックス ISBN:978-4866734286)

講師紹介

永井 龍之介
永井画廊代表取締役、洋画商
1956年生まれ、東京都出身。79年立教大学経済学部卒業、永井画廊代表取締役。
展覧会を多数開催。国立西洋美術館をはじめ全国各公立美術館への納品多数。「軽井沢千住博美術館」企画段階から関わる。テレビ東京系列「開運!なんでも鑑定団」のレギュラー鑑定士を長年務めたほかテレビ出演多数。12年からは「公募-日本の絵画-」を主催。美術品査定評価業務や講演会でも活躍。監修に「知識ゼロからの名画入門」(幻冬舎)「世界最高の美術館と名画100」(世界文化社)「世界で一番素敵な西洋美術の教室 印象派編」(三才ブックス)などがある。
https://www.nagai-garou.com
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