ジャンル 世界を知る
早稲田校
21世紀のクーデター 世界秩序と権力闘争
上杉 勇司(早稲田大学教授)
曜日 | 土曜日 |
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時間 | 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。 |
日程 |
全4回
・08月23日 ~
09月13日 (日程詳細) 08/23, 08/30, 09/06, 09/13 |
コード | 120302 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・クーデターという政治現象を通じて、現代の国際情勢と権力構造を読み解く
・クーデターの定義、原因、成功条件、そして国際社会への影響を多角的に分析する
・SNSの役割、民主主義vs権威主義の対立、資源争奪戦など、21世紀特有の要因にも注目し、クーデター防止策や平和構築の可能性を探る
・日本の歴史的教訓や外交政策にも触れ、激動する世界秩序のなかでクーデターがもつ意味を考察する
講義概要
本講座では、クーデターという政治現象を通じて現代の国際情勢と権力構造を読み解く。日本の歴史的事件から現代の国際情勢まで、クーデターの定義、原因、成功条件、そして国際社会への影響を多角的に分析。SNSの役割、民主主義vs権威主義の対立、資源争奪戦など、21世紀特有の要因にも注目し、クーデター防止策や平和構築の可能性を探る。日本の歴史的教訓や外交政策にも触れ、激動する世界秩序のなかでクーデターがもつ意味を考察。ミャンマーやアフリカでの政変は、日本企業の海外展開や資源調達に直接影響を与える。クーデターを通じて、権力構造や社会変革のメカニズムを学び、グローバル戦略の立案や地政学リスクの分析に役立てる。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 08/23 | はじめに: 「権力奪取の衝撃: なぜ今クーデターを学ぶのか」;第1章: 「一夜にして変わる国家: クーデターの定義と歴史」;第2章: 「権力への渇望: クーデターの原因と成功の条件」 | 21世紀におけるクーデターの重要性と日本への影響を概説;クーデターの定義、革命・内戦・暴動・テロとの違いを解説;クーデターが起こる理由と成功するための要素を分析 |
2 | 08/30 | 第3章: 「SNSが変えた権力奪取: 21世紀型クーデターの特徴」;第4章: 「独裁者の生存戦略: クーデターを防ぐ方法」 | 現代のクーデターにおける技術と思想の影響を考察;政権側の視点からクーデター防止策を探る; |
3 | 09/06 | 第5章: 「決起の後始末: クーデター後の民政移管の課題」;第6章: 「平和な社会への処方箋: 治安部門改革とクーデター予防」 | 政権奪取後の安定化プロセスと問題点を検討;クーデターが起こりにくい社会構築の方法を提案 |
4 | 09/13 | 第7章: 「日本の暗部: 2.26事件から学ぶクーデターの教訓」;第8章: 「対クーデター外交: 日本の支援のありかた」;終章: 「世直しの可能性と限界:諸刃の剣としてのクーデター」 | 日本の歴史的事例を通じて現代のクーデターを理解;クーデターに対する日本の外交政策を議論;クーデターがもつ平和促進の可能性と危険性を考察 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆参考図書として、講師による著書『クーデター―政権転覆のメカニズム』(中公新書、ISBN: 978-4121028648、7月末に発売予定)を通読していただくとより理解が深まります。(購入は必須ではありません)同書の内容に即して講義をする予定です。
講師紹介
- 上杉 勇司
- 早稲田大学教授
- 1970年静岡県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業後、米国ジョージメイソン大学大学院紛争分析解決研究所修士課程修了。英国ケント大学政治・国際関係大学院博士課程修了(Ph.D国際紛争分析学)。専門分野は紛争解決・平和構築学。著書に『紛争地の歩き方』『どうすれば争いを止められるのか』『国際関係論の新しい学び』『国際平和協力入門』『世界に向けたオールジャパン』『紛争解決学入門』『平和構築における治安部門改革』『ワークショップで学ぶ紛争解決と平和構築』『国家建設における民軍関係』『変わりゆく国連PKOと紛争解決』など多数。講師ホームページ:https://www.yuji-uesugi.com