ジャンル 人間の探求
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グリーフケアと宗教―死別の悲しみに向き合う
谷山 洋三(東北大学教授)
曜日 | 火曜日 |
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時間 | 13:00~14:30 |
日程 |
全3回
・07月01日 ~
08月19日 (日程詳細) 07/01, 07/08, 08/19 |
コード | 720562 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 8,910 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 10,246 |
目標
・遺族などの悲嘆者の心のケア(グリーフケア)の基本的な理解
・グリーフケアにおける宗教・宗教者がもつ機能の理解
・受講者自身の死生観の涵養
講義概要
誰も死を避けられないように、死別も避けることができない。どの程度の影響を受けるのかは、死者との関係性によって異なるが、状況によっては大きなショックを受けて、生活に支障を来すこともあり得る。遺族などの悲嘆者の心のケア(グリーフケア)を理解することは、いわば人生における保険のようなものだが、それだけでなく、危機状況における対応や、危機に対応した後の人生を意義あるものにするための知見も含まれる。この講義では、古来からグリーフケアの一端を担ってきた宗教や宗教者がもつ機能について考えることで、受講者自身の死生観の涵養も期待したい。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 07/01 | グリーフケアと宗教 | グリーフケアについて概説し、特に宗教がもつ心理社会的機能と宗教的機能について考える。宗教的世界観は、死者を含む神仏の存在を肯定的に捉えるという点が特徴的であるが、そのような世界観が生者にどのような影響を与えるのか検討したい。 |
2 | 07/08 | 災害と宗教 | 東日本大震災をきっかけに始まった宗教者による支援活動や、その延長線上に位置する臨床宗教師の意義について考える。政教分離の原則を厳格に適応しようとする現代日本社会において、宗教者にはどのような位置が与えられ、どのような活動ができるのか、検討したい。 |
3 | 08/19 | 死ぬまでどう生きるか | 他者の死だけでなく、自己の死も考察することで、自分自身の死生観を確認するだけでなく、人生の課題についても検討する。限りある人生で、誰のために何ができるのか、特にコミュニティとケアをテーマに考えたい。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆参考図書:坂口幸弘著『喪失学』、谷山洋三著『医療者と宗教者のためのスピリチュアルケア』、谷山洋三著『人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる』
◆休講が発生した場合の補講は、9月2日(火)を予定しています。
◆ウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
講師紹介
- 谷山 洋三
- 東北大学教授
- 東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了(印度学仏教史学専攻)、博士(文学)。長岡西病院ビハーラ僧、四天王寺大学准教授、上智大学グリーフケア研究所主任研究員、東北大学大学院文学研究科准教授を経て2021年より現職。真宗大谷派僧侶。東北大学等で臨床宗教師、スピリチュアルケア師を養成。専門分野は臨床死生学。