ジャンル くらしと健康
オンデマンド
【オンデマンド】「動く“がん”」への最先端放射線治療・粒子線治療の開発物語と新たな挑戦 我が国発の放射線治療・粒子線治療の研究から保険収載と国際展開へ
白土 博樹(北海道大学大学院教授)
コード | 910602 |
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定員 | 20名 |
単位数 | − |
会員価格 | 受講料 ¥ 3,960 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 3,960 |
目標
・体内のがんなどの病気に、放射線をどのように集中して治療するのかを知る。
・我が国発の最先端技術等で、がんの放射線治療・粒子線治療にどのような進歩があったのかを知る。
・肺がん・膵がん・前立腺がんなどに対する最先端放射線治療・粒子線治療による実際の治療成績と、今後の方向性を知る。
講義概要
放射線治療では、体外からX線や粒子線(陽子線や炭素線)を体内深部のがん等に集中して照射することが可能だが、多くの体内深部のがんは、呼吸・腸動などの臓器の動きに伴い、3次元的に不規則に動く。本講座では、そういった「体内で動くがん」に対して、我が国発の最先端技術を用いて治療精度を上げた放射線治療装置が開発され、世界トップクラスの大学病院・がんセンターに導入されているのはなぜか、をわかりやすく紹介する。さらに、実際に肺がん・肝がん・膵がん・前立腺がんなどにおいて、どのような治療成績が得られていて、現在は新しい技術開発やがん以外の疾患への適応拡大に関して、どのような挑戦がされているのかを紹介する。
各回の講義予定
回 | 講座内容 | |
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1 | 「動く”がん”」への最先端放射線治療・粒子線治療の開発物語と新たな挑戦 | 体内の肺がんや肝がんや膵がんなどは、呼吸などで常に動いている。X線や粒子線(陽子線や炭素線)の放射線治療は、体外から、癌細胞を殺すことができるが、まわりの正常組織にも悪影響を与えるリスクがあるため、これらのがんにどのように治療用放射線ビームを集中して照射するか、大きな問題であった。日本の医理工系研究者と企業は、この問題を解決するために、世界最先端の技術と装置を開発し、国民だれもが受けられる医療とすることに挑戦し、その装置は、世界的大学病院やがんセンターに導入されてきた。現在は、肺がん・肝がん・膵がん・前立腺がんなどにおいて保険収載されているが、どのような治療成績が得られてるか、新しい技術開発やがん以外の疾患への適応拡大に関して、どのような挑戦がされているのか。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆視聴期間は一般申込開始(2025/3/4)から学期終了翌月末(2025/7/31)までになります。一般申込開始(2025/3/4)以降はお申し込みいただけましたら視聴可能になります。
◆この講座は
2024年度 秋期 「「動く“がん”」への最先端放射線治療・粒子線治療の開発物語と新たな挑戦」 (11/16〜11/16 土曜日、全1回)
で開講した講座のアーカイブ講座になります。
◆途中映像音声の乱れるところがありますがご了承ください。
◆オンデマンド講座のため講義内容に関する質疑は受付けいたしかねます。あらかじめご了承お願いいたします。
講師紹介
- 白土 博樹
- 北海道大学大学院教授
- 札幌生まれ。博士(医学、北海道大学)、専門分野は、医学(放射線治療学)と医理工学。北海道大学で、医学生の教育、理工系学生への医理工学の教育を担当。長年の放射線治療に関する研究・診療、動体追跡陽子線治療装置の産学連携開発などで、令和4年に日本学士院賞受賞。令和5年から日本学士院会員。