ジャンル 世界を知る

中野校

台湾の近現代と日本

  • 春講座

松葉 隼(早稲田大学台湾研究所次席研究員)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・05月15日 ~ 06月12日
(日程詳細)
05/15, 05/22, 05/29, 06/05, 06/12
コード 310330
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・東アジアの歴史という角度から台湾の歴史を理解する
・日本と東アジアの関係を台湾から考える
・台湾史を東アジアの地域史から俯瞰する

講義概要

本講義では、オランダ統治期と清朝統治期を前史として概観し、そこから日本統治から中華民国統治期に至る台湾の近代化の過程について見ていきます。日本統治期から戦後にかけて、鉄道や港湾、道路などのインフラ建設、あるいは教育制度の確立、伝染病対策や上下水道整備などの衛生行政、保甲制度を活用した警察制度など、台湾総督府による統治システムの形成過程に焦点を当てます。こうした分析を通じて、日本統治期に形成された社会システムが、現代台湾にいかに継承されたのか、あるいはいかに更新されていったのか、上から構築されていく「統治」の構造と、これに対する社会の反応について見ていきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/15 台湾近現代通史:東アジアの交差点としての台湾  
2 05/22 台湾の日本統治時代:統治方針の変化とその実態  
3 05/29 台湾の近代化:各部門の発展から考える  
4 06/05 「戦後」の台湾と日本、東アジア  
5 06/12 まとめ 日本と台湾、東アジアの近現代史  

講師紹介

松葉 隼
早稲田大学台湾研究所次席研究員
兵庫県姫路市出身。博士(社会学、一橋大学)。専門分野は、台湾史および交通史。早稲田大学等で、学部生の台湾史や中国語について担当。主要業績として、『鉄道技手前畑彦太郎的撮影記録:「建主改従」時期的台湾鉄道』(蔡龍保・温文佑・陳家豪との共著、台湾・国立台湾博物館、2021年)、「日本統治初期台湾における汽船経営:台湾人海運経営の転換」『日本植民地研究』第32号、2020年、『族群:現代台湾のエスニックイマジネーション』(洪郁如との共訳、東方書店、2014年)がある。

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