ジャンル 文学の心

中野校

小泉八雲の「怪談」誕生の謎を読み解く 朝の連続テレビ小説の世界への誘い

  • 春講座

池田 雅之(早稲田大学名誉教授)

曜日 金曜日
時間 15:05~16:35
日程 全8回 ・04月04日 ~ 05月30日
(日程詳細)
04/04, 04/11, 04/18, 04/25, 05/09, 05/16, 05/23, 05/30
コード 310128
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・小泉八雲の「怪談」の再評価を目指して、八雲文学の今日性と世界性を検証する
・八雲の妻セツは、「怪談」創作の協力者であったが、その女性の視点の重要性を解明する

講義概要

かつて早大の文學講師でもあった小泉八雲の代表作「怪談」を味わいながら、作品誕生の背景をさまざまな角度から解き明かしていきます。「怪談」は単に妖怪やお化けを描いた作品ではなく、日本人の心と美の深みを表現した文学作品といえます。「怪談」の幾編かを拙訳で読みながら、八雲の卓越した日本理解に触れていきます。今年の秋より、NHKの朝ドラにて、妻セツを主人公とするドラマが始まります。セツは、「怪談」の大いなる協力者といってよく、彼女の人生にもスポットを当てていきたいと思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/04 八雲とセツの生い立ちと出会いのドラマ  
2 04/11 セツの見事な語りが「怪談」を生んだ  
3 04/18 八雲は「怪談」の」創作を通じて、日本をどのように理解したのか  
4 04/25 八雲の世界観、アニミズムは「怪談」の中でどのように描かれているか  
5 05/09 「怪談」はなぜ世界中で、翻訳され、読まれ、愛されているのか。  
6 05/16 「怪談」の文学世界をグリム兄弟やアンデルなど西洋の童話作家と比較する  
7 05/23 八雲の「怪談」は、日本の近代作家にどのような影響を与えたか  
8 05/30 八雲の文学世界の今日的意味と世界性を語る  

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座は、とくに前もって準備の必要はありませんが、世界における小泉八雲の文學と日本文化に関心のある方にお勧めします。
◆毎回、レジュメと資料を配付します。
◆初心者を歓迎します。
◆参考書籍として以下を紹介します。目をとおしていただけると講義の理解が深まります。『新編 日本の怪談』小泉八雲著(角川ソフィア文庫)(ISBN:978-4042120056)
◆休講が発生した場合の補講日は6月6日(金)の予定です。

講師紹介

池田 雅之
早稲田大学名誉教授
専門は比較文学、比較基層文化論。著書に『100分de名著 小泉八雲 日本の面影』(NHK出版)、『小泉八雲 日本美と霊性の発見者』(角川ソフィア文庫)、『古事記と小泉八雲』(かまくら春秋社)、『熊野から読み解く記紀神話』(扶桑社新書)他。翻訳に『日本の面影』、『日本の面影Ⅱ』、『日本の怪談』(角川ソフィア文庫)他。

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