ジャンル 文学の心

早稲田校

『古事記』を読む

  • 夏講座

工藤 浩(早稲田大学・学習院女子大学講師)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全6回 ・07月18日 ~ 09月05日
(日程詳細)
07/18, 07/25, 08/01, 08/22, 08/29, 09/05
コード 120123
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・『古事記』上巻の前半部分を訓詁注釈史を踏まえて読む。
・研究史上の論点について考える。
・上代文学の特質と日本の文化を捉え直す。

講義概要

712年に成立した『古事記』は、1300年を超える研究の歴史を持つ現存する日本最古の文献です。上巻に記載された神話の冒頭から天石屋戸神話までの部分を、毎回配布する訓読文によって訓詁注釈史を踏まえながら読み、研究史上の論点となった問題について平易に解説します。神話に登場する神々を祀る神社や一般に行われている風習の起源など、現代につながる事柄についても適宜ふれてゆきます。テキストはプリントを配付いたします。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/18 古事記概説,天地開闢 はじめに、古事記の成立、内容、主題と構想、研究史などについて概説します。上巻冒頭の天地開闢神話を読み、日本書紀と比較してその特徴について考えます。
2 07/25 イザナキ・イザナミ 二神の結婚と国生み・神生み神話を読んで、葦原中国の成立と神々の誕生について考えます。
3 08/01 黄泉国 黄泉国神話を読んで、古代の他界観を考えます。
4 08/22 三貴子 イザナキの禊による三貴子(アマテラス・ツクヨミ・スサノヲ)の誕生と分掌について考えます。
5 08/29 天石屋戸1 天石屋戸神話の前半部分を読みます。発端となったスサノヲの昇天と乱行、アマテラスの天石屋隠れまでの対応について考えます。
6 09/05 天石屋戸2 天石屋戸神話の後半部分を読みます。天石屋に隠れたアマテラスを再び出現させるため、高天原の神々が行ったこと、アマテラスの出現の持つ意味について考えます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆専門的な事柄についても平易に解説しますので、今まで『古事記』を読んだことのない方でも受講に問題はありません。

講師紹介

工藤 浩
早稲田大学・学習院女子大学講師
東京生まれ。博士(文学、早稲田大学)。神奈川県公立中学校教諭、東京都立高等学校教諭、九州共立大学教授、日本工業大学教授を経て、現在は早稲田大学等で非常勤講師。日本上代文学(散文)を専門として、『古事記』『日本書紀』神話の形成と受容を、氏族と祭祀との関係から研究しています。著書に『新撰龜相記の基礎的研究』『氏族伝承と律令祭儀の研究』、『先代旧事本記注釈』(共著)など。

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