ジャンル 現代社会と科学

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持続可能な社会に必要なスマート農業

  • 夏講座

野口 伸(北海道大学教授)

曜日 土曜日
時間 13:00~16:30 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・08月23日 ~ 09月06日
(日程詳細)
08/23, 09/06
コード 720735
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・太古から現在までの農業技術史を学ぶ。
・世界と日本の食料問題について理解を深める。
・持続可能な社会に対するスマート農業の役割を理解する。
・経験と勘の農業からデータに基づいた農業に向けたスマート技術を習得する。
・農業の自動化・ロボット化の現状を習得する。
・スマート農業の技術的・社会的課題について理解を深める。
・スマート農業を中核にした地域創生について学ぶ。

講義概要

日本農業の労働力不足は厳しい。今後ロボットを含めた超省力技術の開発が、日本農業を持続させる上で必須である。他方、世界の人口は2050年には97億人になり、その時の食料需要は現在の60%増との推計がある。持続的な食料生産を実現するためにはロボット、AI、IoTなどのディジタル技術が必要との認識から、世界的にスマート農業に関する研究開発と社会実装が急速に進められている。これは農業DXが「農作業の姿」を変えるからである。たとえば、農家の「経験」と「勘」に依存した農業からスマートなロボットによる農業への転換は国内外の農業が抱える問題解決に寄与する。本講座ではスマート農業の現状と今後を展望する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 08/23 持続可能な社会に必要なスマート農業(1)  ー 世界の食料生産とスマート農業の特長 ー 太古からの農業技術史を学び、省力化や効率化、生産性の向上を実現した農業の機械化が人類の発展に貢献したことを解説する。他方、農業の近代化が生んだ問題についても論じる。近年、顕在化しているさまざまな食料問題に対して有効とされるスマート農業の意義を理解する。
2 09/06 持続可能な社会に必要なスマート農業(2) ー スマート農業の現状と今後の展望 ー スマート農業は国内外で急速な勢いで開発・社会実装が進んでいる。スマート農業の特長は、従来の経験と勘の農業からデータに基づいた農業への転換、また、農業の自動化・ロボット化による生産力の強化にある。これらの具体的技術を解説する。また、一方でスマート農業には普及を妨げられる技術的・社会的な課題があり、その点についても学ぶ。講義後半は日本におけるスマート農業を中核にした地域創生のあり方についても理解を深める。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合、補講日は9月13日(土)を予定しています。
◆本講座は過去の同講師の講座内容と一部重複しますが、回数を増やし新たな知見を盛り込んでいます。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。
インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

野口 伸
北海道大学教授
北海道生まれ。北海道大学大学院博士課程修了。北海道大学農学部助手、助教授を経て、現在北海道大学農学研究院長・教授、日本学術会議連携会員。スマート農業に関する研究に従事。特に農業の自動化・ロボット化において成果をあげてきた。池井戸潤氏の「下町ロケット/ヤタガラス」に登場する大学教授のモデル。大学ではフィールド情報システム学や農業ロボット工学を担当。著作物として「スマート農業のきほん」(誠文堂新光社)などがある。
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