ジャンル 文学の心

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計算機プログラムで解析する和歌表現の新世界 謎解きデータサイエンス

  • 夏講座

福田 智子(同志社大学教授)

曜日 土曜日
時間 10:30~14:30 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・07月26日 ~ 08月02日
(日程詳細)
07/26, 08/02
コード 720131
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・実証的な文学研究に情報科学の技術を導入する際の要点を理解する。
・古典和歌の表現に対する理解を深める。

講義概要

「梅に鶯」「紅葉に鹿」といった「美の型」に満ちた古典和歌の世界。日本文化は、そうした「型」を真似し真似されしながら、古来より伝統を受け継いできた。そのため、古典和歌の表現研究においては、同じ語句や用法が使われた和歌を網羅的に集め、分析するという手法がとられている。本講座では、そのような文学作品の実証的な研究に計算機プログラムを導入し、類似表現を抽出する手法のひとつを具体的に取り上げて、その意義と今後の可能性について講義する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/26 歌集の成立年代推定 平安朝私家集(個人歌集)全体を見渡した上で、成立年代未詳とされていた私家集『為忠集』について、独自に開発した文字列解析ツールを用いて年代推定を試みる。
2 08/02 歌集の散逸部分推定 八代集(『古今集』から『新古今集』までの八つの勅撰和歌集)を概観した上で、残欠本として伝来する『御裳濯和歌集』について、独自に開発した文字列解析ツールを用いて散逸部分推定を試みる。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本講座については、休講が発生した場合の補講日は8/23(土)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け) 【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)

講師紹介

福田 智子
同志社大学教授
福岡女子大学文学部国文学科卒業、九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。九州大学大学院人文科学研究院助手、同志社大学文化情報学部専任講師、同准教授を経て、現職。専門は平安文学・和歌文学。和歌文学会、中古文学会会員。また、情報科学研究者との共同研究で、文字列解析ツールの開発や和歌のデータベース構築にも取り組む。著作には、『平安中期私家集論―歌人・伝本・表現―』(単著・勉誠出版、2007年)、『恵慶百首全釈』『順百首全釈』『好忠百首全釈』(筑紫平安文学会著、風間書房、2008・2013・2018年)他がある。近年は香道にも興味を持ち、『竹幽文庫の香道伝書 香道調度図・香道籬之菊』(共著、淡交社、2020年)、『香道籬之菊 盤物の雅び』(共著、風間書房、2023年)を刊行。
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