ジャンル 現代社会と科学
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日本と世界の恐竜研究が明かした、羽毛恐竜から鳥類への進化
今井 拓哉(福井県立大学准教授)
曜日 | 土曜日 |
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時間 | 13:00~16:30 ※途中休憩をはさみます。 |
日程 |
全2回
・07月05日 ~
07月19日 (日程詳細) 07/05, 07/19 |
コード | 720704 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・恐竜から鳥類への進化を、骨格や繁殖の化石から俯瞰的に学ぶ
・日本の恐竜研究が、いかに羽毛恐竜から鳥類への進化の理解に貢献してきたかを知る
講義概要
近年の世界各地の研究から、羽毛をもつ恐竜の一部が鳥類に進化したことが明らかになり、「現代の種を含めて、鳥類は恐竜の一群である」という理解が広まりつつある。一方、日本でも羽毛恐竜の化石や、原始的な鳥類の化石に関する研究が次々に発表され、羽毛恐竜から鳥類への進化の解明に貢献し続けている。本講座では、この恐竜研究の中でもホットなテーマである「恐竜から鳥類への進化」を取り上げ、様々な化石記録からその歴史に迫る。さらに、日本国内での羽毛恐竜や鳥類の研究成果に注目し、日本の恐竜研究がいかに「恐竜から鳥類への進化」に対する理解に貢献していったかを学ぶ。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 07/05 | 恐竜と鳥類の基礎、そして鳥類の起源 | 前半は、講義の導入として、恐竜と鳥類はどのような動物なのか、特にその生態や体の形状に注目し、基礎的な知識を身に着ける。さらに、恐竜と鳥類の進化の歴史について大まかな流れを知る。また、日本国内における主な恐竜研究の歴史に触れ、そのはじまりから最新の研究までを紹介する。 後半は、のちに鳥類へと進化していった重要なグループである羽毛恐竜の進化を、骨格化石の記録から追い、恐竜から進化した最初期の鳥類の出現までをたどる。さらに、日本産の羽毛恐竜化石からわかった、羽毛恐竜の進化に関する新たな理解を学ぶ。 |
2 | 07/19 | 恐竜時代の鳥類がいかにして現代の鳥類に進化したか | 最初の鳥類が出現してから間もなく、恐竜時代の最中に、鳥類は世界中に分布を広げ、様々な種が出現していった。さらに恐竜時代には、現生鳥類と姿や生態がほとんど変わらない”現代型鳥類”が出現するほどだった。この恐竜時代における鳥類の多様化や急速な進化を、骨格化石の記録から学ぶ。また、日本産の恐竜時代の鳥類であるフクイプテリクスなどから、鳥類進化に関する最新の学説に迫る。 また、鳥類の進化の歴史は、繁殖の進化の歴史と捉えることもできる。実際に、卵を温めたり複雑な巣を作ったりといった鳥類独自の繁殖方法は、恐竜から鳥類への進化の中で獲得されてきたことが最新の研究で判明しつつある。そこで、恐竜や鳥類の卵・巣の化石をもとに、繁殖という側面からも羽毛恐竜から鳥類への進化を学ぶ。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は7月26日(土)を予定しております。
◆Zoom ミーティングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)
講師紹介
- 今井 拓哉
- 福井県立大学准教授
- 東京都出身。博士(理学)。専門は恐竜の繁殖や、恐竜時代の鳥類の分類。恐竜化石の発掘に携わりつつ、CTスキャナなどを用いた恐竜研究や、バーチャル技術を活用した教育に取り組む。また、地域活性化や化石研究・教育の発展を目指し、 (株)恐竜総研や (株)地球科学可視化技術研究所恐竜技術研究ラボにも籍を置く。