ジャンル 日本の歴史と文化
早稲田校
古墳学入門 海洋民としての日本人
白井 久美子(学習院大学・早稲田大学元講師)
曜日 | 金曜日 |
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時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全4回
・07月04日 ~
08月01日 (日程詳細) 07/04, 07/11, 07/18, 08/01 |
コード | 120201 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・日本の文化や伝統に古墳時代の名残りや風習を見出す。
・日本人の海洋民としての歴史を古墳時代の考古資料によって探求する。
講義概要
発掘された遺跡・遺物から、海に囲まれた日本列島の歴史的環境が育んだ古墳時代の文化を読み解いていく。今学期は、古墳出土の副葬品や壁画、海食洞穴墓、祭祀遺跡の調査成果などによって、海洋民としての日本人の歴史に注目したい。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 07/04 | 石製腕飾りの源流−南海産貝の交易路をめぐって− | 古墳時代前期の古墳に威信財として副葬される石製腕飾りの原型は、南西諸島で採れる貝の腕輪であった。弥生時代に遡る南海産貝に馳せた人々の足跡をたどる。 |
2 | 07/11 | 舟形の棺と舟葬 | 古墳の埋葬施設に用いられた舟形の木棺や石棺の根源を求めて列島各地で発掘された海食洞穴を探索する。 |
3 | 07/18 | 海食洞穴墓 | 列島各地の海食洞穴に、漁業と航海に習熟した海辺の民「海人(あま)」の首長墓を探る。 |
4 | 08/01 | 古墳に表われる「海上他界」と「天鳥船」 | 古墳に供えられた船形埴輪、装飾古墳に描かれた船と人々などの画によって、「海上他界」と「天鳥船」の世界観を考える。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆テキストの代わりに毎回資料を配付しますので、講座を通して携帯してください。
◆休講が発生した場合の補講日は8月22日(金)を予定しています。
講師紹介
- 白井 久美子
- 学習院大学・早稲田大学元講師
- 千葉県出身。早稲田大学第一文学部史学科卒業。千葉県教育庁文化財課等に勤務し、埋蔵文化財調査に携わる。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了、学位取得(文学)。古墳時代の地域研究を通して列島史の新たな視点を説いている。著書に『最後の前方後円墳-龍角寺浅間山古墳』(新泉社)など。