ジャンル 現代社会と科学

中野校

女性/女系天皇は実現するか

  • 春講座

森 暢平(成城大学教授)

曜日 金曜日
時間 10:40~12:10
日程 全4回 ・04月04日 ~ 04月25日
(日程詳細)
04/04, 04/11, 04/18, 04/25
コード 310727
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・女性/女系天皇の現代社会で果たす意味を考える
・いわゆる旧宮家養子案の保守性を理解する
・歴史と革新について理解する

講義概要

皇位継承に関する有識者会議報告を受け、2024年、国会では「安定的な皇位継承」についての議論が行われた。しかしながら、女性/女系天皇は議論の対象外だった。なぜ、日本において女性/女系天皇の実現が難しいのか。本講座は、歴史学的な知見をもとに、天皇制議論を踏まえて、女性/女系天皇について考えていく。なお、講師はリベラル派、女系継承容認の立場から論じるので、男系継承維持のご信念をお持ちの方は、受講しても得るところはないと思われるので、留意いただきたい。拙著『天皇家の恋愛』(中公新書、ISBN978-4121026873)を適宜読んでいただき、皇室史について自習していただけるとありがたい。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/04 女性/女系天皇の歴史学的な意味 ジェンダー平等の流れ、西洋各国の現状などを踏まえながら、女性/女性天皇が実現することの意義を考える。
2 04/11 直系継承と男系継承 歴史学的に、古代、中世、近世の皇位継承の歴史を振り返り、とくに、直系継承、男系継承がどのように考えられていたのかを考察する。
3 04/18 旧宮家養子案の問題点 男系継承維持派が拠ってたつところの歴史と伝統の問題点を考える。歴史を画一的に見るのではなく、変容の過程と見る視点に立ち、男系継承維持派が考える歴史観とは異なる歴史を提示する。
4 04/25 21世紀の皇位継承議論 21世紀の皇位継承議論を振り返り、皇室典範改正がなぜ進まないかを考える。保守主義の台頭の背景にある、日本の国際的地位の低下や、社会の変容にまで議論を進め、天皇制議論の枠の外から、天皇制を俯瞰する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は、5月9日(金)に予定しています。

講師紹介

森 暢平
成城大学教授
博士(文学、日本大学)。専門分野は、歴史社会学、メディア史。毎日新聞社会部で皇室担当、CNNで日本語サイト編集長などを歴任したあと現職。主著に『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『天皇家の恋愛』(中央公論新社)がある。
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