ジャンル 日本の歴史と文化
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日本人の知らない日本語文法 言葉に込められた日本人の心
原沢 伊都夫(静岡大学名誉教授)

曜日 | 土曜日 |
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時間 | 13:00~16:30 ※途中休憩をはさみます。 |
日程 |
全4回
・04月05日 ~
05月24日 (日程詳細) 04/05, 04/12, 05/17, 05/24 |
コード | 710231 |
定員 | 20名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・国語文法ではない日本語文法を理解する。
・「主題と解説」と「主語と述語」の違いを知る。
・日本人の心がどのように日本語のしくみに反映しているか考える。
講義概要
この講義では、日本人が学校では習わない日本語のしくみについて、言語学の視点から説明します。無意識に話している日本語を意識化する作業を行います。難しい用語を覚えるのではなく、自分自身の日本語を振り返りながら、日本語の仕組みを見つめ直します。日本人の心がどのように文法に反映しているのか考えてみましょう。講義を受けるに当たって、事前に日本語文法を予習したり学習したりする必要はありません。オンラインでの講義になりますが、グループワークを入れながら、進めていきたいと思います。お互いの意見を尊重しあい、助け合いながらのグループ活動にご協力ください。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/05 | 学校で教えられない「日本語文法」/「主題と解説」という構造 | 日本語文法と学校文法の違い、シンプルで単純な構造の日本語文、主語は重要でない、日本語のパーツをつなぐ格助詞、絶対に必要なパーツの組み合わせ、日本語の文型/2つの層からなる日本語文、コトを表す格助詞、ムードを表す「〜は」、様々な主題化、主語廃止論 |
2 | 04/12 | 「自動詞」と「他動詞」の文化論/日本人の心を表す「ボイス」 | 日本語文の姿、自然中心と人間中心の発想、自動詞と他動詞の区別、自動詞と他動詞のペア、動詞の自他による分類、自動詞と他動詞の存在理由、自動詞と他動詞がないときは?、言語類型論から見た特徴/主役の交代「ボイス」、出来事からの影響を表す「受身文」、出来事への関与を表す使役文、「ウチ」と「ソト」の発想、「思いやり」の表現、まだまだあるボイスの表現、ら抜き言葉、さ入れ言葉 |
3 | 05/17 | 動詞の表現を豊かにする「アスペクト」/過去、現在、未来の意識「テンス」 | 動きの段階を表す「アスペクト」、「動作の進行」と「変化の結果」を表す「〜ている」、「動作の結果」を表す「〜てある」、「〜ている」と「〜てある」、動作主と「〜てある」/テンスの役割、絶対テンス、相対テンス、アスペクトを表すタ形、特殊なタ形 |
4 | 05/24 | 文を完結する「ムード」の役割/より高度な文へ、「複文」 | 「対事的ムード」と「対人的ムード」、断定と意志のムード(φ)、「は/が」の使い分け、説明のムード「〜のだ」、願望のムード「〜たい」、同意と確認のムード「〜ね」、丁寧の表現、ムードの副詞/複文の種類、名詞の内容を説明する「連体修飾節」、文を名詞化する「名詞節」、さまざまな内容で主節を補足する「副詞節」、動詞の内容を具体的に示す「引用節」、2つの節が対等に並ぶ「並列節」 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆3/14(金)13:30より本講座の無料体験講座を実施します。
◆無料体験講座お申込みはこちらから。https://www1.ex-waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。
◆この講義の内容は、『日本人のための日本語文法入門』(講談社現代新書/ISBN:978-4062881739)に沿って進めます。参考図書として事前に一読いただけますと、理解が深まります。
◆休講が発生した場合の補講日は5/31(土)を予定しています。
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
備考
無料体験会での本講座の様子を公開しました。5分程度の動画です。
再生すると音が出ます。視聴の際はご注意ください。
講師紹介
- 原沢 伊都夫
- 静岡大学名誉教授
- 山梨県甲府市生まれ。大学卒業後、ブラジル、アメリカ、オーストラリアでの長期滞在を経て、静岡大学で長年留学生教育に携わる。専門は日本語教育(文法、言語学、異文化理解)。著作に『日本人のための日本語文法入門』講談社現代新書、『異文化理解入門』研究社などがある。