ジャンル 世界を知る
中野校
世界遺産から学ぶトルコの古代史 アジアとヨーロッパの架け橋
津本 英利(古代オリエント博物館研究員)

曜日 | 火曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全3回
・05月20日 ~
06月17日 (日程詳細) 05/20, 06/03, 06/17 |
コード | 310321 |
定員 | 36名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 8,910 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 10,246 |
目標
・世界最古の文明発祥の地、「文明の十字路」のトルコの古代史を学ぶ
・著名なユネスコ世界遺産の遺跡を取り上げ、その人類文明史上の意義を探る
・歴史上の大帝国を輩出したトルコ(アナトリア)地域の世界史上での位置づけを知る
講義概要
アジアとヨーロッパの中間に位置し、「文明の十字路」「アジアとヨーロッパの架け橋」とも称されるトルコ(アナトリア)。アジアの東端に位置する日本とは全く異なる歴史を辿ってきたこの地域は「文明のるつぼ」と言われる複雑な歴史を持っています。この講座では先史時代〜古代に焦点を絞り、観光地としても人気のユネスコ世界遺産に指定された遺跡を紹介しながら、この地域の世界史上・人類史上の位置づけを探ります。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 05/20 | 世界で最古の農耕・牧畜の始まり | トルコ(アナトリア)は世界で最初に農耕・牧畜が始まり、拡散した地域である。世界遺産に指定されているトルコの遺跡から、人類最古の神殿建築とも言われるギョベクリテペ、最古の農耕村落遺跡であるチャタルホユック、冶金の開始や王権(王宮)の誕生を示すアルスランテペを紹介する。 |
2 | 06/03 | アナトリアにおける古代国家の興亡 | 今から5000年ほど前、メソポタミアの周辺地域に当たるトルコでも都市や国家が成立し、以後数千年間にわたり様々な地域国家が興亡する「文明のるつぼ」となった。シュリーマンによる発掘や黄金遺宝で知られるトロイア(ヒサルルク)、ヒッタイト帝国の都ハットゥッシャ(ボアズキョイ)、ヒッタイト帝国滅亡後の中心地として巨大な墳墓が築かれたゴルディオンを紹介する。 |
3 | 06/17 | ヘレニズム文化の中心地として | アナトリアの地には古代ギリシャ人が入植し、アレクサンドロス大王の東征(紀元前330年)後にはヘレニズム(ギリシャ風)文化の一大中心地として繁栄した。都市国家エフェソスの繁栄、ヘレニズム文化の拠点都市ペルガモン、山頂の王墓で知られるネムルート山墳墓、ローマ時代の都市遺跡と石灰棚の奇観で知られるパムッカレ(ヒエラポリス)を紹介する。 |
講師紹介
- 津本 英利
- 古代オリエント博物館研究員
- 岡山市生まれ。専門分野は西アジアおよびヨーロッパの考古学。筑波大学およびマールブルク大学(ドイツ)で学ぶ。トルコ、シリア、イスラエルでの発掘調査に参加。著作として『ヒッタイト帝国 「鉄の王国」の実像』(PHP新書)、『古代オリエントガイドブック』(編著:新泉社)がある。