ジャンル 現代社会と科学

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生活にひそむ有害物質とリスクを考える―PFASを事例として

  • 春講座

原田 浩二(京都府立大学教授)

曜日 木曜日
時間 15:30~17:00
日程 全6回 ・05月15日 ~ 06月19日
(日程詳細)
05/15, 05/22, 05/29, 06/05, 06/12, 06/19
コード 710768
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・生活のなかにある有害物を知る
・有害性と摂取量がどのように調査されているかを知る
・リスクの概念を理解する

講義概要

私たちは生活のなかで身の回りにあるさまざまものに触れながら過ごしている。そこには種々の化学物質が含まれており、便利な機能を持たせている。「正」の面である利便性・効能と「負」の面である健康への影響がありうる。環境汚染物質や身近にある金属、有機物質の毒性を事例をもって講義する。そこから有害性とリスクの概念を学ぶ。現代社会が獲得してきた利便性とヒトの健康に及ぼす負の作用を考え、特に近年、注目が高まっている有機フッ素化合物PFASについて、その問題の背景とこれから求められる取り組みについて概説する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/15 身の回りの有害物質 私たちの生活のなかで身の回りの様々なものを使っているが、それらのなかには種々の化学物質が使われており、有害性が指摘されてきたものもある。どういったものがあるのか、どのような影響があるのかについて紹介する。
2 05/22 毒にまつわる歴史 さまざまな毒物が古くから知られていた。それらの事例を紹介し、有害な作用がなぜ生じるのかという毒性について講義する。
3 05/29 リスクとはなにか、どのように安全を確保するのか 有害性を持ったものが常に私たちに危険を与えているのか。私たちがどのくらい接しているのか。このような有害性と曝露の関係から生じるリスクという確率的な概念がなぜ必要なのかを講義する。
4 06/05 有機フッ素化合物PFASとはなにか、その始まり 有機フッ素化合物PFASは日用品から産業にまで幅広く使われている素材である。どういった性質を持つのか、身の回りのどのようなものに使われているのか、その歴史を含めて講義する。
5 06/12 PFASによる環境汚染、わたしたちの身近にあるPFAS PFASが環境問題として認識されるようになったのはいつからなのか、また何が問題なのか。今、私たちの周りにあるかもしれないPFASがどのように調査されてきているのかを講義する。
6 06/19 PFAS問題の現状と今後の対策 PFAS問題に対して各国でどのように取り組んできているのかの現在地について説明し、今後求められる対策や方向性について講義する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、6月26日(木)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

原田 浩二
京都府立大学教授
京都大学薬学部卒業。2007年に京都大学博士(社会健康医学)を授与され、同年、京都大学大学院医学研究科助教に採用。2009年に准教授に昇任し、現在に至る。2023年 環境省 PFASに対する総合戦略検討専門家会議委員、2024年にWHO Technical Advisory Group on PFAS Assessmentに任命される。 著書『水が危ない!消えない化学物質「PFAS」から命を守る方法』(河出書房新社)、『これでわかるPFAS汚染: 暮らしに侵入した「永遠の化学物質」』(合同出版)

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