ジャンル 芸術の世界
早稲田校
名画鑑賞―天気の視点から学ぶアート
長谷部 愛(東京造形大学講師、気象予報士)

曜日 | 水曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全6回
・04月02日 ~
05月14日 (日程詳細) 04/02, 04/09, 04/16, 04/23, 05/07, 05/14 |
コード | 110431 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・天気の視点でみた新しい絵画鑑賞を知る。
・天気に関わる歴史や文化を身につける。
・世界と日本の天気の違いを絵画から知る。
講義概要
天気・気候という視点でみる新しい絵画鑑賞法をご紹介します。取り上げるのは、フェルメールなど17世紀オランダ絵画、ターナーなどのイギリス絵画、モネなど印象派、ゴッホやムンク、さらに北斎や広重などの浮世絵も含めた名画です。気候や天気にまつわる文化からみると新しい発見が数々あります。様々な絵画鑑賞をしてきた方にはもちろん、絵画鑑賞初心者の方にも分かりやすく解説します。その他、日本と世界の天気マークや雨の絵画を比較するなど幅広く扱います。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/02 | 天気でみる西洋絵画 | オランダ絵画(フェルメール等)、イギリス絵画(ターナー等)、印象派(モネ等)の名画を天気の視点で鑑賞。そのために必要な歴史の気候変化や雲の種類なども紹介します。 |
2 | 04/09 | 天気でみる浮世絵 | 名所絵など天気が描かれている浮世絵を紹介。歌川広重や葛飾北斎、歌川国芳等の作品から季節や天気を読み取ることで、浮世絵師の個性を浮き彫りにします。 |
3 | 04/16 | 世界の天気マーク・注意報マークと天気・気候 | 天気マーク誕生の歴史や日本と世界の天気マークを比較します。注意報マークでみえる世界の天気や気候の特徴もご紹介します。 |
4 | 04/23 | 雪の結晶の歴史と絵画 | 雪の結晶の科学とデザインの歴史をみていきます。雪が描かれた絵画と世界の降雪量なども学びます。 |
5 | 05/07 | 気候でみる雨の絵画 | 雨にまつわる西洋・東洋の絵画を比較するとともに、浮世絵の雨の表現を詳しく紹介。その他に、絵画や映画の中に見える雨の感情表現についても見ていきます。 |
6 | 05/14 | 環境問題でみる絵画 | 大気汚染など環境の変化がもたらした絵画をご紹介。気候変動によって失われていくだろう絵画も取り上げます。近年、増えてきた気候変動をテーマにしたアートも鑑賞します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は5月21日(水)を予定しています。
◆『天気でよみとく名画-フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ』(中央公論新社・978-4121508102)をお読み頂くと講座への理解が深まります。
講師紹介
- 長谷部 愛
- 東京造形大学講師、気象予報士
- 大学卒業後、各地のテレビ局・ラジオ局でディレクターやリポーターなどを務めた後、2013年より気象予報士として従事。TBSラジオやYahoo!天気・災害動画などにレギュラー出演。2018年より東京造形大学で教鞭を執り、天気で絵画を読み解く文化気候学の研究も行う。2024年2月にはその内容をまとめた『天気でよみとく名画 フェルメールのち浮世絵、ときどきマンガ(中央公論新社)』を上梓。天声人語へ引用された他、ラジオ・テレビ出演、講演会や執筆活動などを通して広めている。