ジャンル 日本の歴史と文化
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古墳出現期の列島東部の考古学 新たなヤマタイ国時代像を追求する
西川 修一(海老名市立郷土資料館指導員、元 (財団法人)かながわ考古学財団調査員)

曜日 | 金曜日 |
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時間 | 15:30~17:00 |
日程 |
全8回
・04月18日 ~
06月20日 (日程詳細) 04/18, 04/25, 05/16, 05/23, 05/30, 06/06, 06/13, 06/20 |
コード | 710215 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 23,760 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 27,324 |
目標
・ 弥生〜古墳時代研究の成り立ちから研究史を学び、各学説の今日的な到着点を理解する
・ ヤマタイ国時代の東西ネットワーク論や海洋民論から国家形成史に関する理解を深める
・ 考古学研究と埋蔵文化財の保護の在り方に関する理解をその社会的使命について理解する
講義概要
日本各地で膨大な発掘調査の成果により、既成の『常識的な日本史』像とはひと味違った「列島に暮らすヒトたちの姿」を紹介したい。なかでも弥生時代後期(紀元2〜3世紀頃)のヤマタイ国時代から、4世紀には巨大前方後円墳の築造が開始されるこの時機は、国家形成期=ヤマト政権成立について概説し、さらに概説書などにはあまり記されない学史上の「ウラ話」なども含め、楽しく学習したい。
文化財の調査・研究の現場や教育現場で調査・研究を続けてきた者として、最新の発掘調査情報を初めての方にもわかりやすく説明し、なおかつ従来の定説的な理解とは異なった「新たな古墳時代像」にアプローチしたい。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/18 | 考古学研究の基礎 | 研究の来歴をたどり、考古学研究、文化財保護の今日的到達点を理解し、国家形成史を学ぶ意義を学ぶ |
2 | 04/25 | 邪馬台国論の現在 | 邪馬台国論に関係し、前方後円墳の広がりと三角縁神獣鏡研究などの各学説の展開を整理する |
3 | 05/16 | 弥生から古墳時代ヘ | 前方後円墳と前方後方墳の展開を整理し、クナ国論などについて学ぶ |
4 | 05/23 | 列島東西の弥生ネットワーク | 弥生時代後期の列島の物流とネットワークを整理し、古墳出現期を考える |
5 | 05/30 | 弥生時代後期の列島の物流とネットワークを整理し、古墳出現期を考える | 各地の出現期古墳(墳丘墓・早期古墳)と前期古墳の様相を学びその画期ついて考える |
6 | 06/06 | ヤマトタケル伝承と古墳東遷論 | 日本列島の東西のみならず、列島の南北世界も視野に入れ東アジア史的に考える |
7 | 06/13 | 海洋民とヤマト王権 | 古墳時代の海洋民の姿をとらえ、ヤマト王権の海洋性について考える |
8 | 06/20 | 古墳時代とモニュメント研究 | 比較考古学や認知考古学など最新のモニュメント研究の成果に基づき総括する |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は6月20日(金)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)
備考
※講師都合により5/9は休講となります。補講は6/20に行います。
講師紹介
- 西川 修一
- 海老名市立郷土資料館指導員、元 (財団法人)かながわ考古学財団調査員
- 県立高等学校の日本史教員・教頭として勤務、かながわ考古学財団、県教委生涯学習文化財課などで文化財調査・保護の業務に携わる。公教育の現場と発掘調査の職場を歴任すると共に、国家形成期の弥生〜古墳時代研究を進め、行政の発掘調査成果の社会還元に努め講演活動にも努めている。編著として『弥生時代の東西交流』六一書房 2020などがある。