ジャンル 人間の探求
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心と時間と死について―哲学と科学の観点から
青山 拓央(京都大学大学院教授)

曜日 | 土曜日 |
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時間 | 15:30~17:00 |
日程 |
全4回
・04月19日 ~
05月17日 (日程詳細) 04/19, 04/26, 05/10, 05/17 |
コード | 710537 |
定員 | 50名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
講義概要
本講座では、「心と時間」の関係や「死と時間」の関係をテーマとして扱います。私たちは「現在」という、いわば「時間の小さな窓」から世界を認識していますが、にもかかわらず、その窓から見える範囲外にあるはずの過去や未来、そして自分の死について、多くのことを理解しています。いったい、なぜ、そのようなことが可能になっているのでしょうか?さまざまな時代・地域の哲学研究に加えて、心理学・物理学・脳神経科学などの知見を参照しつつ、この問いに対して今どこまで応答することができ、どこから応答することができなくなるのか(つまり、この問いに対する人類の知識の輪郭線は今どの辺りにあるのか)をお話ししたいと思います。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/19 | 変化の知覚 | 現在という「時間の小さな窓」から、事物の変化がどのように知覚されるのかを分析する。 |
2 | 04/26 | 記憶とヒト | 過去の体験についての「エピソード記憶」とは、精確にはどのようなものなのかを検討する。 |
3 | 05/10 | 時間の流れ | 哲学者マクタガートによる、「流れる時間」と「流れない時間」の重要な区別を解説する。 |
4 | 05/17 | 死と時間 | 「他者の死」と「自分自身の死」の決定的な違いを、前回までの時間論をふまえて分析する。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は5月24日(土)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
講師紹介
- 青山 拓央
- 京都大学大学院教授
- 京都大学人間・環境学研究科 教授。博士(哲学/慶應義塾大学)。哲学の観点から時間・自由・幸福などを考察。県立浦和高校、千葉大学文学部、山口大学時間学研究所 准教授を経て現職。『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』(太田出版)、『心にとって時間とは何か』(講談社)、『分析哲学講義』(筑摩書房)など著書多数。