ジャンル 文学の心

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『東海道中膝栗毛』を読む

  • 春講座

中村 正明(國學院大學教授)

曜日 金曜日
時間 15:30~17:00
日程 全6回 ・04月18日 ~ 05月30日
(日程詳細)
04/18, 04/25, 05/09, 05/16, 05/23, 05/30
コード 710136
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・近世文学・文化に興味を持ち、理解を深める。
・江戸時代の政治・社会背景を理解し、文学との関係性を知る。
・作品を正しく読解する。

講義概要

江戸後期の戯作者十返舎一九が書いた『東海道中膝栗毛』は、江戸に住む弥次郎兵衛と喜多八が、伊勢参りを目的として東海道を旅する様子を滑稽に描く物語である。そのヴァイタリティ溢れる庶民代表の弥次喜多というキャラクターは大いに人気を博し、数多くの読者に歓迎されていった。江戸時代随一のベストセラーとなったこの『膝栗毛』は、明治以降になっても人気が衰えることなく、芝居や映画など様々な形で姿を見せていくことになる。
本講座では、『膝栗毛』初編本文を丹念に読み解くとともに、作品が作られた社会的・文化的背景を明らかにすることで弥次喜多の魅力や面白さに迫っていきたい。また、膝栗毛の影響についても触れるつもりである。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/18 『道中膝栗毛』概説と十返舎一九 ・解題

・出版の流れ

・作者十返舎一九
2 04/25 『道中膝栗毛』の社会・文化・時代背景 ・街道整備

・旅の文化

・読者の問題
3 05/09 『道中膝栗毛』初編を読む(1) P66〜79

・序文・凡例

・日本橋〜金川
4 05/16 『道中膝栗毛』初編を読む(2) P79〜94

・金川〜藤沢
5 05/23 『道中膝栗毛』初編を読む(3) P94〜111

・藤沢〜箱根
6 05/30 『道中膝栗毛』と膝栗毛文芸 ・膝栗毛文芸とは何か

・一九自身による膝栗毛文芸

・別作者による膝栗毛文芸

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は、6月6日(金)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動
画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

◆参考図書として『東海道中膝栗毛(上)』岩波書店(岩波文庫)をお読みいただくと理解が深まります。

講師紹介

中村 正明
國學院大學教授
國學院大學文学部日本文学科教授。
江戸時代後期から明治時代初期にかけて庶民に人気のあった江戸戯作を専門に研究する。共編著に『コレクション・モダン都市文化第 66 巻 江戸文化と下町』(ゆまに書房)、編著に『草双紙研究資料叢書』(全8巻、クレス出版)、『膝栗毛文芸集成』(全40 巻、ゆまに書房)がある。
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