ジャンル 文学の心
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絵から読む『源氏物語』―国宝「源氏物語絵巻」を中心に 五島美術館所蔵場面とその前後を読む
永井 久美子(東京大学大学院准教授)

曜日 | 土曜日 |
---|---|
時間 | 10:30~12:00 |
日程 |
全6回
・04月05日 ~
05月24日 (日程詳細) 04/05, 04/19, 04/26, 05/10, 05/17, 05/24 |
コード | 710130 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 17,820 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 20,493 |
目標
・『源氏物語』の原文の魅力に接する。
・日本古典文学に親しむ。
・やまと絵の魅力を知る。
講義概要
『源氏物語』のうち、国宝「源氏物語絵巻」で絵が残っている巻、特に東京の世田谷区にある五島美術館が所蔵されている場面を中心に読み解いてゆきます。五島美術館では、例年4月〜5月に絵巻の展示がありますので、機会があれば実物をご覧になってみてください。作品の魅力をより理解できるよう、授業でご説明します。『源氏物語』をすでによく知る方も、初めて読む方も歓迎いたします。どのような物語であるのか、絵は内容をどのように表現しているのかを、楽しく学んでいただければと思います。やまと絵の魅力もぜひ堪能してください。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/05 | 国宝「源氏物語絵巻」作品紹介 | 五島美術館には、第38帖「鈴虫」、第39帖「夕霧」、第40帖「御法」の絵が伝わっています。絵巻がどのような作品であるかを解説したうえで、第37帖までの物語がどのような内容であるのかもご紹介します。 |
2 | 04/19 | 第38帖 鈴虫(一) | 五島美術館に伝わる国宝「源氏物語絵巻」の各場面を読み解いてゆきます。まずは「鈴虫(一)」です。源氏の妻となった女三の宮は、若くして出家してしまいました。彼女への執心消えやらぬ源氏の様子を見てみましょう。 |
3 | 04/26 | 第38帖 鈴虫(二) | 五島本「源氏物語絵巻」より、鈴虫巻のもう一つの場面をご紹介します。八月十五夜、源氏の息子である冷泉院のもとで催された月見の宴の場面です。 |
4 | 05/10 | 第39帖 夕霧 | 五島本「源氏物語絵巻」より、源氏の息子である夕霧と、その妻である雲居雁の物語の一端をご紹介します。 |
5 | 05/17 | 第40帖 御法 | 五島本「源氏物語絵巻」より、源氏と、その最愛の妻である紫の上との最期の別れの場面を取り上げます。 |
6 | 05/24 | 第41帖 幻 | 国宝「源氏物語絵巻」で幻巻は残っていませんが、御法巻ののち、『源氏物語』第二部がどのような結末を迎えたのかをご紹介します。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、5月31日(土)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員・法人会員】授業動画の視聴方法(会員・法人会員向け)
【ビジター】授業動画の視聴方法(ビジター向け)
◆配付資料 スライドと配布資料を用いて授業を行います。写真の複製が禁じられている作品があるため、配布は基本的に文字資料のみとなることをご了承ください。テキストを購入することは必須ではありませんが、図版を手元でじっくりご覧になりたい方は、五島美術館の展覧会図録『国宝源氏物語絵巻』(2010年)などを適宜ご参照ください。物語本文については、阿部秋生ほか校注・訳『新編日本古典文学全集源氏物語』(全6巻、小学館、1994〜1996年)を配付資料では引用いたしますが、お手持ちの書籍があれば、他の本を自由にご活用いただいて結構です。
◆3/15(土) 11:00より本講座の無料体験講座を実施します。
◆無料体験講座お申込みはこちらから。
>https://www1.ex-waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。
備考
無料体験会での本講座の様子を公開しました。5分程度の動画です。
再生すると音が出ます。視聴の際はご注意ください。
講師紹介
- 永井 久美子
- 東京大学大学院准教授
- 専門は比較文学、日本古典文学。博士(学術、東京大学)。主な業績に、「『源氏物語』幻巻の四季と浦島伝説」(『アジア遊学246』2020年)、『「世界三大美人」言説の生成』(東京大学ヒューマニティーズセンター、2020年)、「紫式部の近代表象」(『鹿島美術財団年報』2016年)など。