ジャンル 芸術の世界
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枯山水の楽しみ方―歴史から美意識、心で感じる庭の魅力
重森 千靑(作庭家、庭園史研究家)

曜日 | 火曜日 |
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時間 | 13:00~14:30 |
日程 |
全5回
・04月08日 ~
06月17日 (日程詳細) 04/08, 04/15, 04/22, 05/13, 06/17 |
コード | 710433 |
定員 | 30名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 14,850 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 17,077 |
目標
・日本庭園の基礎を学ぶ
・枯山水庭園見方を深める
・作庭家視線の見方を知る
講義概要
日本庭園における枯山水庭園は、世界にも類を見ない様式の庭園です。そこには日本特有の「見立ての美」によって作庭されました。また枯山水というと、禅寺における庭園形態と思いがちですが、禅宗が日本にもたらされるはるか前に考え方が成立していたことが、平安末期に書かれた「作庭記」に記されています。そこにも見立ての美を感じることが書かれています。このように枯山水の考え方がいつ成立し、そしてそれが今日禅寺にあるような形態に、いつ発展していったのかなど、歴史も紐解きながら、その魅力をお話していきたいと思います。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/08 | 枯山水庭園の起源と発達 | 平安時代末期に書かれた作庭記に記述されている枯山水という言葉から、室町時代後期に禅寺で完成した枯山水形態に至るまでの経緯やその美を見つめてみたいと思います。 |
2 | 04/15 | 枯山水庭園における鶴・亀・蓬莱表現の話 | 日本画亭園における一般的な表現方法として鶴・亀・蓬莱表現がありますが、枯山水庭園においての表現方法の多彩さを様々な実例をお見せしながら紐解いてみたいと思います。 |
3 | 04/22 | 大徳寺大仙院庭園に見る枯山水表現を知る | 枯山水表現の中で最も生地に表現された庭園が「大徳寺大仙院庭園」です。その多彩な表現方法と見立ての巧みさ、美について、様々な角度から紐解きたいと思います。 |
4 | 05/13 | 妙心寺退蔵院・龍安寺庭園に見る枯山水表現を知る | 多彩な表現もできれば、簡素化した表現でも成り立つのが枯山水庭園の特徴です。なぜそのそのような極端な省略手法を用いても成り立つのか。様々な角度から解析したいと思います。 |
5 | 06/17 | 現代枯山水庭園を楽しむ | 現代の枯山水庭園では、その表現方法も多彩です。古典の庭園には見られなかったような表現も数多く作られています。いろいろな例を取り上げながら、現代枯山水を楽しみたいと思います。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講は、6月24日(火)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
講師紹介
- 重森 千靑
- 作庭家、庭園史研究家
- 東京生。中央大学文学部文学科卒。(有)重森庭園設計研究室主宰。京都工芸繊維大学、広島市立大学講師。祖父・三玲の代から作庭と庭園史の研究に携わる。個人邸、社寺、公共空間などの作庭、古庭園の発掘整備、実測なども手掛ける。京都真如堂、東福寺一華院庭園他、日本の十代庭園(祥伝社新書)他などがある。