ジャンル 日本の歴史と文化

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加耶(任那)と倭国の古代史―通史編

  • 春講座

仁藤 敦史(国立歴史民俗博物館名誉教授)

曜日 木曜日
時間 13:00~14:30
日程 全5回 ・04月03日 ~ 05月08日
(日程詳細)
04/03, 04/10, 04/17, 04/24, 05/08
コード 710230
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・加耶(任那)諸国についての基礎知識を身につける。
・史料に基づく実証的な能力を得る。
・近代における加耶(任那)史評価の歴史を学ぶ。

講義概要

日本史の教科書では、朝鮮半島への侵略の拠点として「任那日本府」が存在したこと、その前提として神功皇后による三韓征伐・加羅七国平定記事が長らく史実として扱われてきた。近年の記紀批判の深化や考古学的知見の増加により、こうした見方は否定されつつある。しかし、具体的な歴史像の形成には至っていないのも事実である。本講座では、日・中・韓それそれぞれに残されてた史料群対して、冷静に批判を加えながら読むことで、任那の歴史を通史的に検討したい思います。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/03 『日本書紀』編纂史料としての「百済三書」 『日本書紀』神功紀・継体紀・欽明紀の主要な対外関係記事の原史料である「百済三書」について考える
2 04/10 加羅七国平定と任那の官家 神功皇后紀には、加羅七国平定記事が記載されるが、史料批判により史実に迫る。
3 04/17 紀生磐の叛乱記事と任那の範囲 『日本書紀』顕宗天皇紀に見える紀生磐の叛乱伝承から、五世紀後半の加耶と百済の対立の起源および加耶諸国の範囲を考える。
4 04/24 「任那日本府」と「任那復興会議」 六世紀における百済の加耶諸国侵略に対抗した倭系加耶人が「任那日本府」と称されたことを指摘する。
5 05/08 任那の復興と調 任那(滅亡)後もなぜ、倭国は任那の復興や貢ぎ物の貢納にこだわったのかを考える。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は6月19日(木)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

仁藤 敦史
国立歴史民俗博物館名誉教授
国立歴史民俗博物館名誉教授。博士(文学 早稲田大学)。専門は日本古代史(王権論、都城制成立過程の研究)。主な著書に、『藤原仲麻呂』・『加耶/任那』(中公新書)、『古代王権と支配構造』(吉川弘文館)など。NHKの歴史番組『さかのぼり日本史』出演。集英社版「マンガ日本の歴史」監修担当。

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