ジャンル 芸術の世界

中野校

グランドツアーと風景画の旅

  • 春講座

増子 美穂(東洋大学教授)

曜日 金曜日
時間 13:10~14:40
日程 全2回 ・06月13日 ~ 06月20日
(日程詳細)
06/13, 06/20
コード 310409
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 5,940
ビジター価格 受講料 ¥ 6,831

目標

・ヨーロッパにおいて、芸術、文学、思想などに大きな影響を与えた「グランドツアー」について探究する。
・18世紀、英国人のイタリア旅行がどのように新しい芸術の発見へつながったのかを学び、旅することの価値と喜びを再発見する。

講義概要

18世紀、英国の富裕階級の子弟が文化先進国イタリアへ留学する「グランドツアー」が慣習化しました。グランドツアーの旅行者たちによって英国では新しい美意識が生まれます。ローマやヴェネツィアなど旅行者によって作りあげられた観光都市のイメージ、そして自然風景の理想化を探究します。さらに、英国の風景式庭園、ピクチャレスク観光と風景画の発展についても学びます。本講座で紹介する主な画家:クロード・ロラン、ニコラ・プッサン、カナレット、ジョヴァンニ・バティスタ・ピラネージ、ジョン・コンスタブル、J.M.W.ターナーなど。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/13 グランドツアーとイタリアの都市景観図 憧れのイタリアへ赴いたグランドツアー旅行者たちの一番の目的は、教養を高めること、そして美術品を収集することでした。永遠の都ローマの都市開発と景観図のねらい、英国人旅行者が熱狂したヴェネツィアと景観のイメージ化、そして遺跡発掘や火山噴火で大人気観光スポットとなったナポリなど、18世紀の旅行者の視点でイタリアの都市と芸術を探訪します。
2 06/20 英国のピクチャレスク観光と風景画 イタリア絵画のような理想風景を求め、英国人は自国の風光明美な土地を探訪し、国内旅行が始まります。英国人が憧れたクロード・ロランの理想風景画、グランドツアー経験者が夢中になった英国風景式庭園、湖水地方をはじめとするロマン主義的な英国風景の発見、そして産業革命後の風景画と旅について学びます。

講師紹介

増子 美穂
東洋大学教授
東京⽣まれ。都内美術館で学芸員として従事し、パナソニック汐留美術館を立ち上げるなど美術館運営に携わる。「マティスとルオー」、「ギュスターヴ・モロー」など展覧会を多数企画。2017年より現職。専⾨分野は、⻄洋美術史、美術館博物館学、観光と美術。主に観光⾏動と美術、美術を活⽤した観光振興の歴史について研究している。書籍は『マティスとルオー 友情の⼿紙』(共著)、『観光と福祉』(共著)等。
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