ジャンル 芸術の世界

中野校

100倍楽しくなる古代エジプト建築の見方

  • 春講座

安岡 義文(早稲田大学高等研究所招聘研究員)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・05月15日 ~ 06月12日
(日程詳細)
05/15, 05/22, 05/29, 06/05, 06/12
コード 310422
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・古代エジプト文明の建築、絵画・彫刻の特徴を理解する。
・作品を鑑賞物としてではなく実用的なものとして捉え、古代エジプト人の視点に立って、彼らが何を表現しようとしているかを理解する。
・一般書、テレビ、SNSなどから得られる古代エジプトに関する情報の正否を自分で判断することができるようになる。

講義概要

あなたにとって古代エジプトの魅力とは何ですか?本講座では、約3000年の古代エジプト文明の歴史が我々に残してくれた神殿やお墓などの宗教建築とそれに付随する工芸品などの鑑賞方法について、発掘現場や博物館における調査研究の体験談を交えながらお話しします。研究者の目から見ると、ガイドブックや一般書には平然と誤った知識が掲載されていたり、情報不足と感じたりすることが多々あります。これらの活字だけに頼るのではなく、エジプトの遺跡や遺物を自分で能動的に観察して、もう一歩踏み込んだ知識、視点、分析方法を身につけるお手伝いをいたします。古代エジプトの遺跡や博物館での鑑賞力が格段に向上します!

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/15 神殿建築について エジプトの神殿建築を理解するために、まずエジプトの宗教、神話について理解を深め、それが建築にどのように表れているかを見ていきます。続いて神殿を構成する柱や戸口などの各部位について解説します。
2 05/22 お墓について 神殿とお墓の違いや共通点などについてみていきます。また、3000年のエジプトの歴史の中で、神殿とお墓の機能がどのように変わっていったかについて学びます。
3 05/29 彫刻について スフィンクスの参道や神殿の入り口脇を固めるオベリスク、あるいは本尊をはじめとして神殿に設置された諸彫刻作品についてみていきます。
4 06/05 壁画について 建物という「容器」ができてから彫刻作品や壁画装飾へと移行します。神殿やお墓のどの部分にどのような装飾が施されているのかを見ながら、各部分の機能について考えていきます。
5 06/12 工芸品、服飾、音楽、踊りなどについて 神殿やお墓の建造が一段落した後は、それがどのように使われたのかを見ていきます。お祭りで繰り広げられる神輿行列、踊り、音楽などについて僅かながら知られていることを確認していきます。

講師紹介

安岡 義文
早稲田大学高等研究所招聘研究員
博士(エジプト学、ドイツ・ハイデルベルク大学)。専門分野は、エジプト学、建築史、および比較芸術。古代エジプトやイスラームの遺跡発掘調査などに参加。現在はNYメトロポリタン美術館のダハシュール調査隊隊員として研究に勤しむ傍ら、大学で世界の美術工芸史や建築史などを教える。第15回日本学士院学術奨励賞など受賞。書籍に『Untersuchungen zu den Altägyptischen Säulen als Spiegel der Architekturphilosophie der Ägypter』(Backe出版)、『西洋の名建築解剖図鑑』(エクスナレッジ社)などがある。
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