ジャンル 人間の探求

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反応しない練習―原始仏典に学ぶ合理的な心の使い方

  • 春講座

草薙 龍瞬(僧侶、作家)

曜日 金曜日
時間 19:00~20:30
日程 全6回 ・05月09日 ~ 06月13日
(日程詳細)
05/09, 05/16, 05/23, 05/30, 06/06, 06/13
コード 710563
定員 70名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・仏教とは何かという問いに答えを出す
・仏教を宗教ではなく実用的な「心の使い方」(生き方・考え方)としてとらえ直す
・仏教の全体像(各伝統・宗派の位置づけ、原始仏教との違い等)を明らかにする

講義概要

『反応しない練習』が広く受け入れられた理由は、その合理性・論理性・実用性にあります。元(典拠)にあるのは、仏教最古の記録である<原始仏典>です。本講座では、同書の章立てに沿って本の内容を掘り下げるとともに、原始仏典の引用、関連する仏教思想の解説、隣接する学問領域(社会学・心理学等)にも随時触れていきます。仏教とは何か、人はどう生きるべきか、世界はなぜ変わらないのかといったグランドテーマを考察するだけでなく、事前にお寄せいただいた質問・感想への回答を交えながら進めます。あたたかい雰囲気の講座にしたいと思いますので、お気軽にご受講ください。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/09 仏教の本質について 仏教とは何か、学者・僧侶その他さまざまな知識人・宗教家が探求してきました。しかし答えが出たとは言えません。なぜ仏教をめぐる議論は決着がつかないのか。そもそもブッダは何を説いていたのか。不毛な「論争」ではなく、ブッダの言葉(原始仏典)をいかに読み解くかという「視点」(合理的アプローチ)によって解決できます。仏教の本質・全体像を明らかにします。
2 05/16 智慧の意味 人間は知的な生き物とされていますが本当でしょうか。ならばなぜ人は悩み、社会は停滞・格差・戦争を克服できないのでしょうか。人間が適当に考えている「知性」と、ブッダが説いた「智慧」は、まったく違います。ブッダの「智慧」とはどういうものか、その内容を明らかにします。
3 05/23 心のからくり 人間が苦しむのも、世界が変わらないのも、「心のからくりを理解していないから」というのがブッダの指摘です。では、心のからくり・仕組みとはどのようなものか。苦しみが生まれるのはなぜか。どうすれば解消できるか。とらえがたい「心」の正体について、原始仏典の記述をもとに明らかにします。
4 05/30 苦しみを繰り返す理由 人間が苦しみを繰り返すことには、たしかな理由があります。古来それは「輪廻」「因果応報」によると信じられていました。この勘違いが、仏教を複雑・難解にしてしまった最大の原因です。ブッダが見抜いた本当の理由、そして苦しみの繰り返しを脱出する「たったひとつの道」について解説します。
5 06/06 人を救う仏教思想 2500年以上の歴史を擁する仏教は、幸せをもたらす思想・技法の宝庫です。ただしそれは「信じれば救われる」と説く宗教とは違います。誰もが実践できる「心の使い方」、および人生・世界をどのように見るかという人生観・世界観。この二つを膨大な仏教思想の中からピックアップして解説します。
6 06/13 理不尽な世界を生き抜くには どんなに耐え忍んでも、闘っても、理不尽な現実は新たに立ちはだかってきます。ブッダが指摘した通り、「ままならない現実による苦しみ」を、ほぼすべての人間が体験します。こうした現実を前に、人はどう生きるべきか。実は遁世・厭世だけが、仏教が指し示す道ではありません。ブッダの発想を活かした現代に通用する新しい生き方について考えます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆参考図書:『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な考え方』草薙龍瞬著(KADOKAWA2015)
◆休講が発生した場合の補講は、6月20日(金)を予定しています。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」
をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

講師紹介

草薙 龍瞬
僧侶、作家
奈良県出身。東京大学法学部卒業後、政策シンクタンク勤務等を経て三十代半ばで得度出家。専門分野は原始仏教。仏教を実用的・論理的な思考法として解説。『反応しない練習』KADOKAWA『怒る技法』マガジンハウス『大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』筑摩書房ほか著書多数。

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