ジャンル 日本の歴史と文化
中野校
日本語はおもしろい!―日本人の知らない日本語のヒミツ 日本語教師とともに日本語の魅力を見つけに行く冒険
清水 由美(日本語教師、法政大学大学院等講師)
曜日 | 水曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全4回
・05月14日 ~
06月04日 (日程詳細) 05/14, 05/21, 05/28, 06/04 |
コード | 310227 |
定員 | 33名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・「そういえば日本語のこと、じつはよく知らなかったな」と気づく。
・「日本語って難しいよね」と(安易に)言わなくなる。
・「日本語っておもしろい!」と(改めて)感じられるようになる。
講義概要
日本語ネイティブは意外に日本語のしくみを知りません。知らなくても話せてしまう、それが母語というものだからです。でもだからこそ、母語のヒミツを知るのは、スリリングな大冒険になるはず。よく知っていたはずの日本語の、意外な素顔をいっしょに探ってみませんか? マチガッタ日本語を断罪するようなお話はしません。でも、通じやすいかどうか、適切かどうかは考えるべきです。そして、それを考えるには、留学生の「ちょっとへんな日本語」がよいヒントになります。また、政治家の「むむ?」な日本語や、街で見かける「あれ?」な日本語についても考えてみましょう。ご案内役は、留学生に長年日本語を教えてきた日本語教師が務めます。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 05/14 | 敬語は急に止まれない | まずは、何かと関心を呼びやすい敬語問題を取り上げます。敬語には、使っても使っても足りない気がしてどんどん使いたくなるという、オソロシイ性質があります。それはなぜなのか、そしてその結果、どういうことになるか。実例をもとに考えてみましょう。 |
2 | 05/21 | 日本語再発見 | 日本語学習者の発話や作文には、当然のことながら、しばしば「へん」なところがあります。でもそれは、母語話者が見逃しがちな日本語の特徴をあぶりだしてくれる、貴重な「試料」でもあります。それらをヒントに、日本語の音や文字や文法のヒミツを探ってみましょう。 |
3 | 05/28 | 愛せない日本語 | 日本語の正誤判定はしたくありませんが、「その日本語はイヤだ」と感じる表現は、残念ながら現に存在します。でも悪口を言うだけでは何も生まれないし、だいいち楽しくありません。なぜイヤだと感じるのか、その違和感をヒントに、日本語のヒミツを探ってみましょう。 |
4 | 06/04 | やさしい日本語 | 阪神淡路大震災のときの情報伝達の混乱を教訓に、今「やさしい日本語」という静かな革命が進行中です。「易しい日本語」は、「優しい日本語」でもあります。みんながハッピーになれる日本語って、どんな日本語でしょう。第3回までの講義を踏まえて考えてみましょう。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は、6月11日(水)を予定しております。
◆日本語ネイティブを対象としますが、母語話者なみに日本語を解する方なら、どなたでもご参加ください。
◆参考図書:『日本語びいき』(中公文庫)、『すばらしき日本語』(ポプラ新書)
◆本講座は、2021年夏学期にオンラインで実施した同題の講座とほぼ同じ内容に、最近の事例や用例を加えたものです。
講師紹介
- 清水 由美
- 日本語教師、法政大学大学院等講師
- 1958年岐阜県高山市生まれ。東京外国語大学英米語科卒業、お茶の水女子大学大学院修士課程修了。マレーシア・マラヤ大学(国際交流基金派遣)、千葉大学等を経て現職。留学生からの想定外の質問に「日本語を外から見る目」を鍛えられる日々。著書に『日本語びいき』(中公文庫)、『すばらしき日本語』(ポプラ新書)など。