ジャンル 文学の心
早稲田校
『平家物語』を読む
大津 雄一(早稲田大学名誉教授)

曜日 | 水曜日 |
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時間 | 13:10~14:40 |
日程 |
全10回
・04月02日 ~
06月11日 (日程詳細) 04/02, 04/09, 04/16, 04/23, 05/07, 05/14, 05/21, 05/28, 06/04, 06/11 |
コード | 110114 |
定員 | 36名 |
単位数 | 2 |
会員価格 | 受講料 ¥ 29,700 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 34,155 |
目標
・歴史の大きな転換点となった源平の争乱を『平家物語』はどのように描き、何を語ろうとしたかを理解する。
・軍記物語の表現の特質を理解する。
・中世の社会・宗教・思想を理解する。
講義概要
『平家物語』の主要章段を何期かにわけて講読します。今期は、巻四「源氏揃」から読み始め、巻六「入道死去」あたりまで読み進めます。
治承四年(1180)、平清盛の専横に反発した後白河法皇の皇子以仁王(もちひとおう)が、源頼政と共に清盛追討を計画します。この企ては失敗に終わり、以仁王と頼政は敗死しますが、これをきっかけとして、伊豆では源頼朝が、木曾では源義仲が挙兵し、平家打倒を目指します。富士川合戦で戦わずして敗走した平家の体勢を、清盛は立て直そうとしますが、激しい熱病に罹り苦悶のうちに世を去ります。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 04/02 | 巻四「源氏揃」「鼬之沙汰」 | 標記の章段を講読しますが、あくまでも目安としてお考えください(以下同)。 |
2 | 04/09 | 巻四「信連」「競」 | |
3 | 04/16 | 巻四「橋合戦」「宮御最期」 | |
4 | 04/23 | 巻四「鵼」、巻五「物怪之沙汰」 | |
5 | 05/07 | 巻五「早馬」「文覚荒行」「文覚被流」 | |
6 | 05/14 | 巻五「福原院宣」「富士川」 | |
7 | 05/21 | 巻五「奈良炎上」、巻六「紅葉」 | |
8 | 05/28 | 巻六「小督」 | |
9 | 06/04 | 巻六「廻文」「飛脚到来」 | |
10 | 06/11 | 巻六「入道死去」「祇園女御」 |
テキスト
テキスト
『平家物語 覚一本 全 改訂版』(武蔵野書院)(ISBN:978-4838606504)
講師紹介
- 大津 雄一
- 早稲田大学名誉教授
- 早稲田大学大学院修了。早稲田大学名誉教授。博士(文学)。専門分野は日本中世文学、軍記物語。主な著書に『軍記と王権のイデオロギー』(翰林書房)、『新編日本古典文学全集 曽我物語』(共著 小学館)、『平家物語大事典』(共編著、東京書籍)、『平家物語の再誕』(NHK出版)、『挑発する軍記』(勉誠出版)などがある。