ジャンル 現代社会と科学
早稲田校
化石とゲノムで語る人類の起源と日本人の成り立ち
篠田 謙一(国立科学博物館館長)
曜日 | 土曜日 |
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時間 | 10:40~12:10 |
日程 |
全4回
・07月12日 ~
08月23日 (日程詳細) 07/12, 07/26, 08/02, 08/23 |
コード | 120785 |
定員 | 70名 |
単位数 | 1 |
会員価格 | 受講料 ¥ 11,880 |
ビジター価格 | 受講料 ¥ 13,662 |
目標
・最新の化石とDNAの研究が明らかにした人類の進化について理解する。
・従来の人骨の形態学的な研究からいわれてきた日本人の起源について理解する。
・最新のゲノム研究が明らかにする日本人の成立についての理解を深める。
講義概要
古代の人骨から抽出された核のDNA(ゲノム)の解析ができるようになったことで、人類の起源や日本人の成り立ちについて考える人類学は大きく変貌した。ゲノムが語る人類史は,従来の骨形態の研究とは比較にならない精度を持ち、考古学や言語学との協働も可能になっている。本講座では従来の化石の形態学的な研究とともに、この最新のゲノムデータを用いた研究の成果について解説する。
各回の講義予定
回 | 日程 | 講座内容 | |
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1 | 07/12 | 化石でたどる人類の進化 | 過去150年に渡って、人類進化の研究は化石の証拠を元に行われてきた。第1回の講義では、およそ700万年前にゴリラやチンパンジーとの共通祖先から分かれた私たちの祖先が、どのようにホモ・サピエンスに進化したのかを概観する。 |
2 | 07/26 | ゲノムが語るホモ・サピエンスの歴史 | 最新の古代ゲノム研究が明らかにしたホモ・サピエンスの成り立ちについて解説する。 |
3 | 08/02 | 古人骨が語る日本人の起源 | 明治以来の歴史の中で、日本人の成立はどのように考えられてきたのか。第3回の講義では、主として縄文〜江戸時代までの人骨の形態研究から推定されてきた日本人の成り立ちについて解説する。 |
4 | 08/23 | ゲノムで読む日本人の成り立ち | 最新のゲノム研究が明らかにした日本人の成り立ちについて解説する。 |
ご受講に際して(持物、注意事項)
◆休講が発生した場合の補講日は8月30日(土)を予定しています。
◆本講座はこれまでの同講師の講座と内容が一部重複する場合がありますが、新たな知見を加えて解説いたします。
◆講義の内容はDNA分析の結果が中心になりますが、特にDNAに関する知識のない方にも分かるように説明します。
講師紹介
- 篠田 謙一
- 国立科学博物館館長
- 古人骨に残っているDNAを分析して、日本人の起源や南米アンデス地域における集団の移動や拡散について研究している。著書に「人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの大いなる旅」(中公新書)「新版日本人になった祖先たち」(NHK出版)、「江戸の骨は語る―甦った宣教師シドッチのDNA」「DNAで語る日本人起源論」いずれも岩波書店などがある。