ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

やはりブラックスワンはいなかった 警告されていた福島原発事故、リーマン・ショック、新型コロナ

  • 夏講座

落合 浩太郎(東京工科大学教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~14:40 ※途中休憩をはさみます。
日程 全2回 ・08月23日 ~ 08月30日
(日程詳細)
08/23, 08/30
コード 120710
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 11,880
ビジター価格 受講料 ¥ 13,662

目標

・なぜサプライズ(ブラックスワン)が起きるのかを理解する
・時代や国を超えた人間の特性・問題点を知る
・特に日本にとっての教訓を学ぶ

講義概要

リーマンショックや福島原発事故で、ブラックスワンという言葉が知られるようになった。存在しないはずの、つまり、想定外の事態を意味する。しかし、どちらも一部の専門家は警告していたのに、政府も専門家の多数派も国民も耳を傾けることなく、運命の日を迎えてしまった。なぜ、警告は無視されるのか。ブラックスワン発生後の改善策も本質的なものではなく、目に見える、分かりやすい、形だけになりやすい。そして、10年も経過すれば歴史となり、教訓は失われる。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というが、日本は愚者ですらないのだろうか。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 08/23 リーマンショック(アメリカ住宅バブル)/福島原発事故 ショックに至る経緯、現状に満足する多数派、警告を発する少数派、ショックを受ける多数派、慌てて講じられる不十分な対策、10年で歴史に/ショックに至る経緯、現状に満足する多数派、警告を発する少数派、ショックを受ける多数派、慌てて講じられる不十分な対策、10年で歴史に、4つの調査委員会報告は出しただけ
2 08/30 新型コロナでも後手/教訓と対策 2002年SARS(重症急性呼吸器症候群)、2005年MERS(中東呼吸器症候群)等の前例、教訓を学んだ国と他人事の日本との違い/検証しない国からの脱却、アジア太平洋戦争(「日本が全部悪い」東京裁判史観対「日本は悪くない」反東京裁判史観)、福島原発事故4つの報告書の比較・検討、来るべき感染症や大規模災害への準備

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講は9月6日(土)を予定しています。

講師紹介

落合 浩太郎
東京工科大学教授
著書『CIA失敗の研究』(文藝春秋,2012年)、『インテリジェンスなき国家は滅ぶ 世界の情報コミュニティ』(亜紀書房,2011年)。BSTBS「報道1930」、テレビ朝日「しくじり先生」、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」等に出演。

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