ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

地球生命史の探究―新生代編

  • 夏講座

川辺 文久(文部科学省教科書調査官、早稲田大学招聘研究員)

曜日 土曜日
時間 13:10~16:35 ※途中休憩をはさみます。
日程 全4回 ・07月26日 ~ 08月30日
(日程詳細)
07/26, 08/02, 08/23, 08/30
コード 120708
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・地球と生命の歴史を体系的に理解する。
・非日常的な事物に触れながら知的好奇心を喚起する。
・博物館の展示内容をより深く理解できるようになる。

講義概要

我々が暮らす地球は46億年、我々を含む生物たちは40億年の歴史を持つ。この長い時間経過の中で、生物たちはその時々の気候や大陸配置などに左右されながら栄枯盛衰を繰り返して進化を続けてきた。一方、有機物からなる生物の体と石灰質の殻や骨格は温室効果ガスである二酸化炭素の固定を担っていることなど、生物自身も地球表層環境に影響を与える。本講座は地球と生命の歴史を体系的に学び、私たち人類の自然における立ち位置を考える機会とする。また実感を伴った理解とするために化石を観察する。本講座は2023年度「地球生命史の探究―古生代編」、2024年度「同―中生代編」の続編だが、初めて受講される方にも配慮して進行する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/26 新生代地球生命史を学ぶための基礎知識 前半は新生代以前の地球生命史 (2023-2024年夏講座)を復習し、後半は新生代の地球環境と生物の変遷を概観します。
2 08/02 古第三紀(6600〜2300万年前) 古第三紀は暁新世、始新世、漸新世に区分されます。古第三紀の命名と定義、K/Pg 境界後の海洋生物の回復、暁新世から始新世の陸上生物相、漸新世の陸棲哺乳類の現代化、暁新世/始新世境界の温暖化極大事件、始新世前期の温暖期、始新世/漸新世境界の寒冷化と南極氷床の形成などを学びます。
3 08/23 新第三紀(2300〜258万年前) 新第三紀は中新世、鮮新世に区分されます。新第三紀の命名と定義、新第三紀の海洋生物、中新世中期の環境、中新世後期から鮮新世の陸上環境、ヒマラヤ・チベットの上昇、干上がった地中海(メッシニアン塩分危機)、パナマ海峡の閉鎖などを気候変動と関連付けてを学びます。
4 08/30 第四紀(258万年前〜) 第四紀は更新世、完新世に区分されます。第四紀の命名と定義、氷期の世界、氷期と間氷期の繰り返しとその要因、人類の進化、融氷期から完新世(過去約2万年間)の環境変動、東京都区部に残された第四紀の記録などを学びます。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆休講が発生した場合の補講日は9月6日を予定しています。
◆本講座は2024年度夏学期に早稲田校で開講した同講師の講座の続編となっていますが、初めての方もご受講いただけます。

講師紹介

川辺 文久
文部科学省教科書調査官、早稲田大学招聘研究員
神奈川県出身。博士(工学、早稲田大学)。気象予報士。専門分野は地質学、古生物学、理科教育。2010年に文部科学省入省、教科書検定に従事。2003年より早大教育学部で地球生命史や地学の講義を担当。著書等に『生物学辞典』(東京化学同人、分担執筆)、『ポプラディア大図鑑WONDA・大昔の生き物』(ポプラ社、分担監修)がある。
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