ジャンル 現代社会と科学

早稲田校

韓国・北朝鮮問題の国際政治学

  • 夏講座

重村 智計(早稲田大学・東京通信大学名誉教授)

曜日 月曜日
時間 13:10~14:40
日程 全6回 ・07月14日 ~ 09月01日
(日程詳細)
07/14, 07/28, 08/04, 08/18, 08/25, 09/01
コード 120701
定員 33名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

・授業の最初に、直近の国際・国内の政治・外交問題に触れる。
・日本と朝鮮半島の歴史を学ぶ。
・戦争したら日本は勝てない、戦争しなければ利益を得る。
・北朝鮮の公式発表には、必ず裏がある。

講義概要

日本は、歴史の教訓を学んでいない。本講座の主題は、日本と朝鮮半島・東アジアの歴史の教訓。①日本の教訓 ②白村江の戦いで日本は大敗 ③元寇は神風が吹いたか ④豊臣秀吉の誤り ⑤徳川家康の平和 ⑥日清戦争と太平洋戦争の教訓
朝鮮問題の専門家は、よく間違える。見通しが当たらない。多くの専門家が、「日本人拉致はない」と主張した。日本では真実の報道や学問研究より「運動論」「感情論」が、先行する。「運動論」に引っかからない知識を得る。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 07/14 日本の歴史的教訓:戦争しなければ利益。海外派兵は負ける 日本は、朝鮮半島での戦争にことごとく負けた。唯一利益をえたのは、朝鮮戦争で派兵しなかったため経済復興できた。日清戦争は朝鮮半島では、戦争しなかった。
2 07/28 白村江の戦い:古代の最大の敗北、なぜ派兵したのか、多くの教訓を残した。 日本は、なぜ百済支援に大軍を派兵したのか。百済は、すでに滅亡していたのに。指導者が、東アジアの国際政治を理解しなかった。国内が、百済派と新羅派で対立、百済を選んだ。中国の力を計算しなかった。今も、韓国派と北朝鮮派が日本国内で対立、政治を動かす。
3 08/04 元寇は、なぜ負けないで済んだか:戦争は1日では、できない。 元寇は、準備に長い年月をかけた戦争。戦争は1日ではできない事実が、わかる。元寇には、高麗軍が参加していた。高麗軍は、戦争したくなかった。海戦経験のない高麗と元の戦略ミス、台風の季節を選んだ。天気予報がなかった。
4 08/18 豊臣秀吉の誤り:朝鮮半島に出兵したら、中国が必ず出てくる、と理解しなかった。 豊臣秀吉は、なぜ朝鮮に出兵(侵略)したのか。中国と朝鮮半島の国家の関係を、全く知らなかった。「中国への道案内」なぞできるわけがないと、理解できなかった。周りも、秀吉の誤判断を止められないゴマスリばかり。長瀬能長も、攻めてこないと判断ミス。
5 08/25 徳川家康の平和:戦争しなければ、負けない。 徳川時代は、周辺諸国と戦争しなかった。鎖国が、日本の平和を守ったが、世界の変化から隔離。なぜキリシタンが来たのか、理解できなかった。家康のキリスト教弾圧。朝鮮通信使も。
6 09/01 近現代の戦争と直民地の教訓: 日清戦争と日露戦争で、勝利したが、欧州の植民地への教訓に学ばず、直接統治に。ローマも大英帝国も、間接統治。アジアの独立と解放を、政策の柱にしなかった。戦後のドイツは、ドイツの欧州化が、外交政策の柱。日本には、ない。「アジア人同士は戦わない」を、外交の思想にすべき。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆講義を主体にしながら、質疑応答や対話形式でのやり取りを歓迎します。

講師紹介

重村 智計
早稲田大学・東京通信大学名誉教授
1945年生まれ。韓国・朝鮮語で取材・報道した二人目の記者。早稲田大学名誉教授。早大法学部卒。朝鮮問題研究・報道の第一人者。朝鮮報道を変えた。偏見と差別を批判、北朝鮮の工作活動・拉致問題を早くから指摘。1994年に北朝鮮には、戦争できる量の石油がないと明らかに。中央公論誌(1994・5)に「北朝鮮は戦争できない」と寄稿。毎日新聞ソウル特派員・ワシントン特派員、論説委員。高麗大学とスタンフォード大学留学。著書は『外交敗北』(講談社)など多数、安倍首相が「外交敗北」の言葉使用。最新刊は『半島動乱』(ビジネス社)。南北の工作活動を解明。朝鮮問題は国際問題の視点で。相手を国内問題と勘違いしない。

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