ジャンル 日本の歴史と文化

早稲田校

豊臣秀吉・秀長兄弟の家族の話

  • 夏講座

菅野 俊輔(江戸文化研究家、歴史家)

曜日 月曜日
時間 15:05~16:35
日程 全8回 ・06月30日 ~ 09月01日
(日程詳細)
06/30, 07/07, 07/14, 07/28, 08/04, 08/18, 08/25, 09/01
コード 120236
定員 30名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 23,760
ビジター価格 受講料 ¥ 27,324

目標

・秀吉兄弟を通して戦国の家族の在り方を考える。
・秀吉の「羽柴家→豊臣家」の存続について考える。
・天下人の母、妻の役割について考える。

講義概要

豊臣秀吉・秀長兄弟は、来年の大河ドラマの主人公です。本講座では、大河を楽しむための予習を兼ねて、最新の研究成果を踏まえたお話をします。ふたりの家族に注目して、木下家→羽柴家→豊臣家の当主・秀吉を中心とした「家」の在り方、移り変わりのなかで、母親や妻の存在、その役割についても、秀吉一族に視野を広げて考えてみましょう。天下人となりながら、亡くなるまで後継者のことを心配した秀吉の行動は、家の存続について考える場合、事例の豊富なケースとみることができます。ライバルであり、親族でもあった徳川家康が征夷大将軍となって、江戸に幕府を開いてからは、風前の灯火のようになった遺児秀頼についても言及します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/30 戦国時代の尾張の国に生まれた秀吉・秀長兄弟の父と母 16世紀前半の天文年間の尾張の国愛知郡中中村(愛知県名古屋市中村区)に生まれた秀吉兄弟の「木下家」のこと。
2 07/07 秀吉兄弟の姉妹と子どもたちのこと 秀吉兄弟には、なかなか子どもができなかったこともあり、姉妹の子どもたち(甥っ子)との交流が密だった可能性があります。
3 07/14 秀吉・秀長の結婚と家族(羽柴家) 織田信長に仕えた秀吉は、杉原家の「おね」と結婚して家庭を持ち、前田利家夫妻という終生の友人を得ます。では、秀長は?
4 07/28 近江の国の小谷(長浜)城主になった秀吉の家族 琵琶湖畔に新城を築き、長浜城主として、糟糠の妻「おね」との新たな生活が始まりました。母と秀長は、どうしたでしょうか?
5 08/04 秀吉の「羽柴家」の危機!― 本能寺の変 本能寺の変のとき、秀吉が備中の国(岡山県西部)に居陣していたため、近江長浜に居た留守家族に危機が及びます。
6 08/18 摂津の国大坂に城を築き、家族が集合する! 天下人を目前とした秀吉は、秀長を補佐役とし、母「大政所」と妻「北政所」とともに、新たな家庭をつくります。
7 08/25 秀長の死、秀吉の後継者問題、悩みの多い「豊臣家」の行く末は? 「関白」となった秀吉は、姓を「豊臣」に改めますが、天下平定を目前にして弟を失い、みずからの後継者問題に悩みが生じます。
8 09/01 秀吉の死後「豊臣」家崩壊の危機が訪れるー 大坂夏・冬の両陣勃発 大坂城の秀吉遺児・秀頼を抱えた「淀殿」は、大御所となった家康との対決を覚悟します。「北政所」の去就は?

講師紹介

菅野 俊輔
江戸文化研究家、歴史家
1948年東京生まれ。カルチャーセンターなどの古文書や江戸学の講師のほか、講演、テレビ出演と監修、著述など幅広く活動中。著書『なぞり書きで覚える江戸のくずし字入門』『江戸・戦国のくずし字古文書入門』(扶桑社)『江戸っ子が惚れた忠臣蔵』(小学館)『江戸の長者番付』『真相解明「本能寺の変」』(ともに青春新書)、監修『鬼平と梅安が見た江戸の闇社会』(宝島新書)等。
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