ジャンル 文学の心

早稲田校

江戸の絵本、黄表紙を読む 江戸人の洒落と機知

  • 夏講座

鈴木 久美(早稲田大学講師)

曜日 月曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・06月30日 ~ 08月04日
(日程詳細)
06/30, 07/07, 07/14, 07/28, 08/04
コード 120112
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・江戸時代の中後期に人気を博した大人向けの絵本 黄表紙を楽しく読み解きます。
・作品の背景となる江戸時代の社会情勢や風俗などに目を配ることで丁寧な作品読解を目指します。

講義概要

江戸時代、蔦屋重三郎ら地本問屋によって刊行された黄表紙(青本)は、当代の流行をとらえた筋立てを持つ洒落と機知にあふれた絵入り読物です。本講座では天明八年刊の朋誠堂喜三二作『文武二道万石通』を取り上げます。寛政の改革によって急激に変化しつつあった当時の武家社会をうがった本作は、読者から熱烈な支持を受けました。一方でその反動も大きく、板元である蔦屋と作者の喜三二にとどまらず、後の江戸の出版界全体に多大な影響を及ぼすこととなったのです。大好評作でありながら問題作でもあったこの作品を、江戸時代中期の時勢と絡めて読み解いていきましょう。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 06/30 『文武二道万石通』を読む 1  
2 07/07 『文武二道万石通』を読む 2  
3 07/14 『文武二道万石通』を読む 3  
4 07/28 『文武二道万石通』を読む 4  
5 08/04  『文武二道万石通』を読む 5  

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆くずし字・変体仮名が読めなくても授業の理解には支障ありません。(本講座は読解技術の習得を目的としませんが、希望者には自習方法を紹介します)
◆休講が発生した場合の補講日は8月18日(月)を予定しています。

講師紹介

鈴木 久美
早稲田大学講師
1972年静岡県生まれ。早稲田大学大学院出身。専門は日本近世文学。主な著書に『近世噺本の研究』(笠間書院)、「噺本の文体ー江戸小咄文体の発生ー」(江戸川文学第37号、ぺりかん社)などがある。
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