ジャンル 文学の心

早稲田校

平安朝の女流日記を読む 『和泉式部日記』

  • 夏講座

田畑 千恵子(元早稲田大学講師)

曜日 火曜日
時間 13:10~14:40
日程 全3回 ・08月19日 ~ 09月02日
(日程詳細)
08/19, 08/26, 09/02
コード 120102
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 8,910
ビジター価格 受講料 ¥ 10,246

目標

・平安時代の文学作品を読解するための入門篇として、主な女流日記作品の主要箇所を読む。
・作品が生み出された時代背景や、作者をとりまく社会的環境などについても理解を深める。
・和歌の修辞法について知識を得る。

講義概要

平安時代の文学史における主要なジャンルの一つとして日記文学があります。女性が自らの人生を回想しつつその内面をつづった作品として、作者の人物像や生き方への関心とともに、共感をもって読み継がれてきました。今回は、情熱的な恋の歌で知られる歌人和泉式部が、帥宮敦道親王との身分差のある恋愛を多くの贈答歌を交えて記した『和泉式部日記』の中から、冒頭部分や主要な箇所を取り上げてお話ししたいと思っています。和泉式部は、紫式部の同僚として一条天皇の中宮彰子に仕えたこともあり、『紫式部日記』にもとり上げられています。また百人一首の「大江山いくのの道の遠ければ……」の作者小式部内侍の母としても知られる人物です。資料を配付しますのでテキストは不要です。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 08/19 『和泉式部日記』 ※以下の予定は、講義の進行状況によって、変更する場合があります。
〇作品と作者に関する概説。
〇冒頭部
〇宮との契り
〇五月雨の「つれづれ」、厭世の思い。
〇和歌修辞法について、概説。
2 08/26 『和泉式部日記』 〇乳母の、宮への諫言。
〇宮の疑い。
〇石山詣で。
〇宮から代作の依頼。
3 09/02 『和泉式部日記』 〇「手枕の袖」
〇宮邸入り。宮の北の方、宮邸を去る。
〇『和泉式部集』所収の和歌。
〇歴史物語・説話など他作品における和泉式部関係の記事。
〇まとめ。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆本文は配付資料に掲載しますので、テキストは不要です。
◆2018年度冬学期(2019年2月)の同名講座に多少増補した内容です。
◆2024年度冬学期(2025年2月)の続きですが、扱う作品が異なりますので、新たに受講される場合でも支障はありません。

講師紹介

田畑 千恵子
元早稲田大学講師
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。専門分野は平安時代の散文(『枕草子』・日記文学)。早稲田大学及び複数の大学で学部生の指導を担当してきた。主要論文「枕草子『かへる年の二月二十余日』の段の位相」(『日本文学研究資料新集 四』有精堂)、「枕草子日記的章段の方法」(『中古文学』36号)など。
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