ジャンル 現代社会と科学

中野校

入門金融経済学 物価、金利、為替レートはなぜ変動するのであろうか。

  • 春講座

樋口 清秀(早稲田大学名誉教授)

曜日 木曜日
時間 10:40~12:10
日程 全10回 ・04月03日 ~ 06月12日
(日程詳細)
04/03, 04/10, 04/17, 04/24, 05/08, 05/15, 05/22, 05/29, 06/05, 06/12
コード 310705
定員 24名
単位数 2
会員価格 受講料 ¥ 29,700
ビジター価格 受講料 ¥ 34,155

目標

・経済学の基本とともに資産管理の在り方について理解を深める
・物価、金利、株価、為替レートなどの成立と変動理由について理解を深める。
・経済の仕組みを理解することで経済現象を合理的に解析する力を身につける。

講義概要

最近イギリスの中央銀行であるBank of Englandが市民、とくに若い人たちに自らの仕事をよりよく理解し、市民それぞれの経済行動、とくに資産管理についてより良い行動を取るようにすることを目的として『Cant'We Just Print More Money?:Economics in Ten Simple Questions』を公刊しました。これが『イングランド銀行公式 経済がよくわかる10章』として日本語に翻訳され、刊行されています。当講座では受講生の皆さんが経済学の基本および資産管理の基本を理解することを目標としてこの本をベースとして金融経済学をわかりやすく解説します。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/03 市場の需要・供給とその仕組み 需要・供給および市場の仕組みを理解し、そこで成立する市場価格の意味とともになぜ価格および物価が変動するかを理解する。
2 04/10 競争市場と市場の失敗 市場は経済を効率化させてくれるのであろうか。市場の歪みとしての不完全競争、市場の失敗を経済の持続性を考えるために気候変動問題とともに理解する。
3 04/17 雇用と労働市場 雇用はどのようにして決まるのであろうか。労働市場と賃金について考察する。
4 04/24 国民経済と経済成長 経済成長を理解するとともに持続的経済成長の問題点を考える。
5 05/08 今日の貿易問題 アメリカ新大統領は盛んに関税強化を喧伝する。貿易は自由にすべきか、または関税を含めて管理貿易にすべきか、世界経済の発展とのかかわりで考察する。
6 05/15 インフレ・デフレ・スタグフレーション インフレーション・デフレーション・スタグフレーションの発生とその意味とともに経済への弊害とその回避策を理解する。
7 05/22 お金の意味 貨幣の存在とその機能およびどのように創出されるか、貨幣市場・中央銀行の役割とともに理解する。
8 05/29 金融と金融市場 資金の流れと金利(利子・利回り)・為替レートを理解する。
9 06/05 経済・金融危機問題 1998年にアジア通貨危機、2008年にリーマンショックと呼ばれる金融危機が発生した。このような危機は規模の大小はあれ、歴史上たびたび起こってきた。これ等の危機はなぜ発生するのか、その弊害を金融行動・金融市場の在り方とともに考える。
10 06/12 金融政策・財政政策 金融政策・財政政策はわれわれの経済・金融行動および経済成長にどのような影響を及ぼすのであろうか。この点を本講義のまとめとして解説する。

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆講師がレジュメを用意いたしますので本の購入は不要です。

講師紹介

樋口 清秀
早稲田大学名誉教授
1950年静岡県河津町生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科理論経済学専攻博士課程修了単位取得退学。早稲田大学理工学部および大学院国際情報通信研究科教授ののち早稲田大学国際学術院(国際教養学部、大学院コミュニケーション研究科)教授を経て、現在、名誉教授。主な著作物として共著で『マクロ経済学』、『IMIDAS』(集英社)「国際金融」、単著論文として「ステイクホルダー資本主義と日本企業」、「COVID19と経済の行く方」、「新しい供給サイド経済学と岸田政権の「新しい資本主義デザイン」」「行動経済学とBCA」など、多数。総務省郵政行政分科会長、東京都台東区教育委員長、日本水道事業団入札監視委員会副委員長などを歴任。現在静岡県ふじの国観光公使など。

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