ジャンル 現代社会と科学

中野校

世界いちシンプルな進化論講義 進化論をめぐるさまざまな冒険

  • 春講座

更科 功(武蔵野美術大学教授)

曜日 土曜日
時間 10:40~12:10
日程 全5回 ・04月12日 ~ 06月14日
(日程詳細)
04/12, 04/26, 05/17, 05/31, 06/14
コード 310724
定員 24名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 14,850
ビジター価格 受講料 ¥ 17,077

目標

・進化論に対する誤解を認識し、正しく理解する
・「生物はなぜ進化するのか」と聞かれたときに答えられるようにする。
・人間も進化の産物であることを認識し、現在の私たちの生き方を理解する。

講義概要

生物が進化することを認める人は多いが、進化の基本的な事柄を誤解している人もかなり多い。この講座では、まちがえやすい進化の事柄について、わかりやすく解説する。また、生物が進化することはわかっていても、なぜ生物が進化するのかを答えられる人は少ない。このように、わかっていても答えられないことが進化論には多いので、この講座では、それらについても解説する。それらに加えて、タリ-モンスター(目が飛び出した未知の怪物)のような実在した不思議な生物についても解説する。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 04/12 『種の起源』をめぐる冒険 『種の起源』を最初に受け入れたのはキリスト教徒だったことや、巨大隕石の衝突による恐竜の絶滅について『種の起源』が与えた影響など、『種の起源』をめぐる進化論の世界について解説する。
2 04/26 曲解された自然淘汰 自然淘汰が作用するのは個体であって種ではないこと、自然淘汰と性淘汰の関係、優しい気持ちで助け合うことも生存闘争であることなど、自然淘汰にまつわる話題について解説する。
3 05/17 さまざまな生物の進化論 3億年以上前に生きていた怪物タリ−モンスター、4枚の翼をもつ恐竜、農業をするアリなど、具体的な生物に焦点を当てて、進化の世界を解説する。
4 05/31 遺伝子から見た進化論 私たちと両親の血縁度は50%だが、私たちとチンパンジーのDNAの一致度は98.7%である。これをどう考えたらよいか、また私たちが源氏あるいは平氏の子孫である確率はどのくらいか、あるいは人間らしさを決める遺伝子はあるかなど、遺伝子をめぐる進化論について解説する。
5 06/14 ヒトをめぐる進化論 ミトコンドリア・イブあるいはY染色体アダムとは何か、寿命を延ばすにはどうしたらよいか、私たちは進化に抗うことができるのかなど、私たちヒトをめぐる進化論について解説する。

講師紹介

更科 功
武蔵野美術大学教授
1961年東京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業後、民間企業勤務を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。現在、武蔵野美術大学教授。著書に『化石の分子生物学』(講談社現代新書、講談社科学出版賞)、『絶滅の人類史』(NHK出版新書)、『若い読者に贈る美しい生物学講義』(ダイヤモンド社)、『化石に眠るDNA』(中公新書)などがある。

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