ジャンル 現代社会と科学

中野校

国際政治と紛争学の最前線

  • 春講座

福富 満久(一橋大学大学院教授、英王立地理学会フェロー(F.R.G.S.))

曜日 金曜日
時間 13:30~15:00
日程 全6回 ・05月09日 ~ 06月13日
(日程詳細)
05/09, 05/16, 05/23, 05/30, 06/06, 06/13
コード 310708
定員 36名
単位数 1
会員価格 受講料 ¥ 17,820
ビジター価格 受講料 ¥ 20,493

目標

冷戦崩壊から30年、世界は平和に向かっているのでしょうか。パレスチナ・ガザ紛争、ロシアのウクライナ侵攻、中国の台頭、アメリカとイランの対立、北朝鮮問題等、世界には数多くの問題が山積しています。本講座では、大学での講義・国際政治学の理論と紛争学を中心に、世界の諸問題を包括的に理解できるようになることを目標とします。

講義概要

今、世界はウクライナ危機や中東のパレスチナ紛争の激化によって大きく揺れています。米国と中国の対立、またロシアと米国・欧州の対立なども悪化しています。本講座では、国際政治学と紛争学を中心に世界のこれまでの歴史、および米国をはじめとする主要国の興亡や平和戦略を考察します。最新の新興国と日本および世界の諸問題と未来についても考察していきます。

各回の講義予定

日程 講座内容
1 05/09 ガザとウクライナ紛争の背後にあるもの イスラエルとガザ紛争の今後
ウクライナ紛争の今後
新トランプ政権と外交の展望
環境問題と地球
2 05/16 覇権と国際政治 Gゼロとは何か
中国の台頭
勢力均衡論
覇権安定論
3 05/23 理想と国際政治 相互依存と制度
企業・市民社会の役割と平和
富と貧困
4 05/30 規範・構造と国際政治 デモクラティックピース論
レンティア国家論
資源と紛争
規範と国際システム
中東の独裁国家
5 06/06 歴史から見る紛争と国際政治 アフガニスタン、イラン・イラク戦争
湾岸戦争、9.11米同時多発テロ
アフガニスタン侵攻、イラク侵攻と米国の思惑
ロシアと日本の関係
日本のエネルギー安全保障
対イラン、サウジ、リビア戦略
中東戦争
6 06/13 平和構築と国際政治 平和構築の手法
軍事介入
人道的介入
複合型パワーシェアリング

ご受講に際して(持物、注意事項)

◆開始時間にご注意ください。2025年度春学期は13:30~15:00となっています。
◆国際政治学や紛争学の概念はしばしば聞きなれないものです。難しい内容でもわかりやすさを心掛けて説明します。
◆前講座『戦火の欧州・中東・イスラーム関係史』『現代国際政治と地政学』の内容と一部内容が重複する場合があります。
◆受講者の方々の関心や理解度には「ばらつき」がありますので、繰り返し説明して理解を促す場合があります。その場合、ペースが遅くなったりする場合もあります。
◆基本的にはパワーポイントを使用しながら、必要に応じて板書(補足説明)や資料を配付します。
◆その中で理解を深めていただくために撮影した世界各地の写真や映像(アゼルバイジャン・バクー、イラク・クルド自治区、アルジェリア、リビア、ナイジェリアなど)を適宜15分前後使って説明する場合もあります。
◆国際政治と地政学に関する本・名著などもご紹介します。
◆なお、世界情勢の変化によって、講座内容が前後したり、変更になることがあります。時間の関係上すべて詳しく説明できない場合もあります。その場合はその次の回に説明します。
◆初回は10分ほどお時間をいただいて簡単に自己紹介をさせていただきます。
◆他の方の迷惑になると判断される行為が発生した場合は退室をお願いする場合があります。
こうした点を理解して受講していただけると有難いです。有意義な時間になるように努力したいと考えています。

テキスト

テキスト
『新・国際平和論―対峙する理性とヘゲモニー』(ミネルヴァ書房)(ISBN:978-4623096435)

講師紹介

福富 満久
一橋大学大学院教授、英王立地理学会フェロー(F.R.G.S.)
早稲田大学政経卒。同大学院政治学研究科博士課程およびパリ政治学院国際関係学Ph.D.コース修了。博士(政治学)、Ph.D(国際関係学)。英王立地理学会フェロー(F.R.G.S.)、専門は国際政治・安全保障・中東問題。12年より一橋大学大学院社会学研究科准教授、15年より現職。15年〜16年カリフォルニア大学サンタバーバラ校 オルファレア国際問題研究センターリサーチフェロー、19年〜20年ロンドン大学キングス・カレッジ 戦争学研究科シニアリサーチフェロー。18年より防衛大修士・博士論文審査委員。著書に『中東・北アフリカの体制崩壊と民主化』、『国際平和論』、『Gゼロ時代のエネルギー地政学』(いずれも岩波書店)、『戦火の欧州・中東関係史』(東洋経済新報社)。近年は紛争学・正義論・軍事介入の問題に力を入れている。最新の論文に英国のSpringer Nature/palgrave macmillan社発行の国際政治学術誌『International Politics』2021年7月号、論文Could humanitarian intervention fuel the conflict instead of ending it?
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